ウエストワールドプロット S1第7話 だまし絵 5/5(Trompe L'Oeil) | 言いたいことは明日言え

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最近頭が硬くなったのか、SFドラマが一回観ても理解出来ないことが多いので、ドラマの登場人物、あらすじの備忘録として使うつもりです。

ウエストワールド プロット1シーズン 第7話 5/5

出展:Westworld Wiki


【だまし絵】原題Trompe L'Oeil ネタバレ


バーナード、テレサとフォード
テレサはバーナードの見えないドアを開け、彼も後に続いた。階段を降りると、部屋の中央にはホストの骨組みがあった。
テレサ「ここは何なの?」
バーナード「遠隔診断施設だな。フォードとパートナーが開発時に使ってたんだろう。この上にコテージを建てた」
テレサ「でもこの装置」
バーナード「古くはない。今使われてるものよりか遅いが、数日でホストを作れる」
テレサ「じゃあ、フォードはここで隠れてホストを作ってたのね」
テレサは机にはホストの設計図が置いてある事に気づく。一番上はロバート少年だ。その中に『ドロレス 試作型』もあった。バーナード「どうした?」
テレサ「見たことある?これ何かしら?」
テレサが渡したのはバーナードのホスト設計図だった。
バーナード「別に何でもないさ」
フォード「害のあるものは見えない。そう作ったんだ。彼等は幸せだよ。我々より純粋だ。ある意味ね。自己疑念という重荷を背負わずにすむ」
バーナード「どう言う事だ」
テレサ「貴方は怪物だわ」
フォード「私が?総てを壊そうとしたのは君じゃないか、彼の事もな。色々分かち合った彼を」
バーナード「何を言ってるんですか」
テレサ「だからなの?彼は貴方の指示で私と」
フォード「君が望んで親密になった。忘れたのか?君と付き合えて彼は嬉しかったろう」
バーナード「私がホスト?あり得ない。妻がいて息子も埋葬した。私は父親であの子は」
フォード「もう充分だ」
バーナードは停止した。
フォード「そんなに動揺するな。こんな説がある。人間の知性は孔雀の羽根。異性を引き寄せる為の飾りに過ぎないと。芸術文学モーツァルトもシェイクスピアもミケランジェロもエンパイアステートビルも全ては後尾する為だ。そんな卑しい理由で成し遂げられたことにどんな重要性がある?孔雀は殆ど飛ぶことが出来ない。沼地に住み泥の中の虫を啄ばむ。慰めになるのは自分の美しさだけ。私はこう考えるようになったんだ。意識を持ちすぎるのは重荷だと。だから彼等には与えなかったよ。不安や自己嫌悪罪悪感。ホスト達は自由なんだ。ここでは。私の管理下では」バーナードの凍結が解除された。
テレサ「でも彼は管理下にいない。私を連れて来てここを見せたわ」
フォード「いいや、連れて来るよう私が頼んだ。長年私には忠実でね」
テレサ「この狂った王国を貴方が支配する時代はもう終わりよ。充分神を演じたでしょう?」
フォード「物語を語りたかっただけだよ。神を演じたくて策を弄したのは君達の方だろう?」
テレサ「こんな事して役委員会が許すと思うの?」フォードは笑った。
フォード「彼等は何もしない。価値ある協定を結んでいるからな。時々私を試して楽しんでるだけなんだよ。今回は君を使った。残念だがことを収めるには、どうしても必要なんだ。血の生贄が。ここは隅から隅までアーノルドと私が設計した。我々の夢だ。それを君なんかに明け渡すと本気で思ったのか?」
テレサ「これがアーノルドに起きた事?その時もバーナードを利用したの?」
フォード「彼はまだいなかった。そうだよなー」テレサは内ポケットからタブレットを出して通話しようとするが、オフラインになってしまう。フォードが近づき耳元で囁く。
フォード「言っただろう?ここの全ては私が作ったと。客人はお疲れのようだ。手を貸して差しあげろ」
バーナード眼鏡を取り上着を脱いだ。
テレサ「やめて」
フォード「死の眠りにどんな夢が待っているか」
テレサ「バーナードやめて、嫌お願い、いや」
バーナードはテレサを殴り殺し、ネクタイを締めはじめる。
フォード「さあ、戻ろうバーナード、新しいプロットの仕事が溜まってる」
テレサの遺体をそのままに、バーナードは上着を着て去った。