表題の問い合わせを戴き、先方へ伺いお話を聞きました。
自宅は10年前に新築、当然ながらローンはたっぷり残っている。
土地・建物とも元ご主人の単有名義だが、なぜかローンの債務者は夫婦の連帯債務。
聞くと、ご主人一人ではローンが通らなかったので、銀行の薦めも有って連帯債務にしたらしい。
連帯債務って、債権者たる銀行はご主人でも奥様でも、どちらか片方に債務の全額について請求できるという権利で、連帯債務者側から言えば「自分の債務は半分だけなので、残り半分は片方へ請求しろ」とは言えない契約形態です。
実際は、自宅取得後、すぐにご主人は精神疾患を患ったため経済力がゼロに、毎月の返済は実質奥様の収入から払っていたらしい。
結局、婚姻関係は破綻、ご主人は実家のある本州の遠いところへ帰ってしまい、離婚に伴う財産分与の話し合いも無いまま今日に至る。
子供は高校生と中学生、小学生の3人を抱え、何とかならないかと相談をいただいた。
他人事ながら気の毒としか言いようが無い。
当然ながら、このままでは売れない。
ご主人名義を奥様名義に変更する必要が有る。
次に、売れたとしても残債には足りず、ローンが残る試算だ。
奥様の経済力から見て、オーバーローン部分を銀行の無担保ローンで賄うことも可能だろう。
ならば、離婚に伴う財産分与として、土地・建物の所有権移転さえ出来れば、オーバーローン部分は100%奥様が負担することに異論は無いとのこと。
いまは一刻も早く売却して身軽になりたいだろう。
元旦那の精神疾患は、一度言った事を後になって前言翻すなんてこともありえるため、当事者間の話し合いでは法的に不十分なため、裁判所の介在が必要になる。
もっとも、元々元旦那の精神疾患からみて、法律行為の当事者になりうる権利能力の問題が有るので、栽培所の介在は必須うだろう。
後日、家庭裁判所へ行って聞いてみた。
離婚訴訟のまえにまずは離婚調停で話し合うことになる。
調停委員も同席して調停調書に「土地建物の所有権は奥様へ無償で渡す」と明記されれば問題解決。
しかし、離婚調停は申し立てられた側の裁判所が管轄になるらしく、奥様側が申し立てた場合、先方の実家のある本州の遠いところの裁判所まで出頭しなければならない。
弁護士を立てる手は有るが余計に経費がかかる。
私は改めて奥様に時間をもらった。
裁判所から聞いた事、一応もらってきた離婚調停の申立書、3軒ほどの銀行を回って聞いきた売却で残った債務の返済シュミレーションなどを渡した。
奥様曰く「よく考えてからまた相談させていただきます」と途方にくれていた。
私としては、出来るのはここまでで、これ以上は祈ることしか出来ない。
後日、聞いたところでは、先方から調停の申し立てが有ったらしい。
であれば管轄は札幌になるので、その面では楽になる。
しかし、先方から申し立てられたということは、先方に何らかの要求が有るからであって、考えられるのは子供の親権のことだろうと思われる。
その後のことは、中々立ち入りずらい問題なので聞いていないが、早く解決されればいいと願うばかりです。
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