京都と奈良で観光通訳ガイドをしています。
日常の暮らしの中で気づいたことを書いております。気軽に
お読みいただければ、幸いです。
FIT(Foreign Independent Tour/Traveler)という、個人の友
人、夫婦、家族の少人数のお客様をガイドする場合、お客様
60%:ガイド40%の発言率でお客様にご質問してお客様に多
く発言していただく英語力を述べました。
それでは、約40名程度の団体のお客様をご案内する通訳ガ
イドの英語力はどうでしょうか?
私のこれまでの経験では、毎年、米国の高校生と教師の団体
観光ツアーの通訳ガイドを行なっています。大型観光バスに
乗車して、大阪、京都、奈良の寺院・神社・観光地など周遊
します。
その場合、お客様5%:ガイド95%の発言率になります。バス
の車内ではガイドがマイクを持って話し続けます。バスを降
りて観光地では、ウィスパーというマイク&レシーバーから
なる機器を使用して話し続けます。ガイドの長時間のプレゼ
ン能力が要求されます。
例えば、京都市内をバスで案内している時、ガイドがバスの
窓から見える風景を説明します。建物、お店、歩道を走行す
る自転車など何でもノンストップでマイクで話し続けます。
お客様からの質問はほとんどありません。ただし、お客様が
退屈しないようにクスクス笑っていただけるような話題を約
10分間隔でお話しすることにしています。
また、大阪から京都へ移動する高速道路ではバスの窓から期
待できる風景は見えませんので、京都の歴史、文化、習慣な
どストーリ性のあるお話しをします。その後、お客様にその
お話に関する三択クイズを用意して、正解が多いお客様には
ポケモン・テッシュなどの景品を差し上げます。お話する前
に三択クイズで景品があります、と予告するとお客様には興
味を持って聞いていただけます。
そして、寺院・神社・お城などの観光地では、ウィスパーを
使用してお客様に明瞭な声でお話します。今までお客様がご
質問された内容と返答も織り交ぜながらお話します。ゆっく
りと歩きながら、インスタ映えするポイントでは少し立ち止
まって団体客のバラツキを調整します。
団体ツアーでは迷子になるお客様をなくすために、ガイドが
人数をカウントします。私の場合、お客様のリーダー格とな
る教師に人数のカウントをお願いしています。このお客様の
人数をカウントする作業は想像以上に面倒です。
私見ですが、団体客を取り扱うツアーは自分のペースでツア
ーを進めることができるので、新人のガイドさんに向いてい
ると思います。私も新人の頃は、A4サイズの紙を4分の1に
したカンペを見ながらガイドしていました。ある時、二条城
の唐門前でそのカンペが強風に吹き飛ばされてしまい、カン
ペなしで二の丸御殿をガイドした辛い経験が懐かしいです。
長文をお読みいただき、ありがとうございました。
