大学内部の腐敗について書いてきたが、すでに書いたように大学の腐敗が改善されないのは、眼に見えないからだ。これが、最大の問題だろう。
教育サービスが低下しても、それに不満を持つような学生は、中堅大学以下の偏差値の大学では、非常に少ないはずだ。自動車学校なら、教え方が下手で運転免許を取れないようなら、その学校は評判を落す。しかし、大学は、大学卒業レベルの能力のない学生でも、卒業証書を平気で出す。
そこで大卒の資格のない学生が大量生産される。こうした由々しき事態は、学生の側にあるのではなく、大学の側にあろう。
これまで書いてきたように、まともな教員を排除するような大学はあってはならないと思う。
大学に長年籍を置いたものとして痛切に思う。
これまで読んでいただいた方には感謝と共に、今後も大学のあり方に関心を抱いてもらいたい。