高校生の頃だったか、大学生だったか、
テレビで「プロボーズどっきり」的な番組があって、
あるトランペッターの男性が、テレビの力を借りて劇的なプロポーズをする
という企画を放送していた。
レストランで食事した後、
夜の防波堤に彼女を連れて行き、
トランペットで「アベマリア」を演奏した後、
男性は彼女にプロポーズする。
これまでの思い出なんかを話すなかで
「僕は●●ちゃんのことがとても好きだし、これからも好きになるように努力するし」
と男性は言う。
何気ない一言ではあったけれど、
僕はこの言葉に衝撃を受けて、今でもずっと覚えていた。
人を好きになることに努力が必要なんだなぁ。
という発見。
最近になって、それをまた思い出した。
恋愛だけの話ではなく、仕事でもそう。
周りや人に好かれるように努力することも大事だろうけど、
周りの人を好きになる努力はしてるだろうか?
となりの机に座っている職場の仲間と、
毎日コミュニケーションはとっているけれど、
じっくりとお互いの考えを理解するような努力はしているか?
妻と、
毎日会話もするしコミュニケーションもとってるけど、
数時間ぐらいじっくりと話をする努力をしているか?
上司や部下の仕事っぷりではなくて、
彼らがどんな思いで仕事をしているか知る努力をしているか?
理解してほしいという希望や
分かってくれないという絶望の前に、
理解してもらうための報告や主張をする努力、
上司や部下や妻や恋人の気持ちを分かろうとする努力、
そういう気持ちが、チームや家族の全員を前進させるんだと思う。
「あなたを好きになる努力をします。」
という言葉に抵抗がある人もいるかもしれないけど、
ただ無条件に好き嫌いで判断するよりも、愛があると僕は思う。
努力の末の無条件、習慣、定着。
そんな好きという感情が一番強い絆だと思う。
それが無いと、簡単に転職したり、別れたりを繰り返す。
好きだからくっついて、嫌いだから別れる。
それはせつないよね。
楽なのかも知れないけど。
数年前
「僕は●●ちゃんのことがとても好きだし、これからも好きになるように努力するし」
といってプロポーズした男性は、
その時の彼女と今も幸せに暮らしているかなぁ。