2021年6月9日水曜日 14:10
あらすじは→でhttp://enmokudb.kabuki.ne.jp/repertoire/1458?tab=home
印象に残った場面2つ。
1つは長浦の局と残月のカップルがわび住まいをしている寺に登場する桜姫。
売り飛ばされることを知らず連れてこられたわけだが、紫頭巾をかぶった姿とそこから覗く顔の頼りなげなこと。
グダグダになって執着する仁左衛門の清玄のしつこさも何とも言えずおもしろい。
もう1つは、桜姫が権助の元に戻され二人枕を並べ、「みずからが」とお姫言葉で肘をついて話しているところ。
「人柄が悪く」なった怠惰な態度と、抜けきらない育ちの良さがないまぜになったこの場面はたまらない。
事情を知って我が子を殺すまでの急転直下な展開は、何度みてもおもしろい。
最後の三社祭の場面にコロナに罹った千之助が登場できなかったので、仁左衛門、孝太郎と三代揃ったところはみられなかった。
昭和57(1982)年2月の南座公演のスチール写真↓をモチーフにしたクリアファイル、¥1.000は高いと思ったが買ってしまった。