1月19日金曜日 16:30
「新作歌舞伎 日本むかし話」
自主公演で上演したものを再度検討しなおして上演。ということなのだろうけれど、元々の舞台がおもしろくなかったので、やはりどうにもならなかった。
せりふがひどいのだが、最後に海老蔵がかぐや姫に取り残されて「この国の人々を輝かせて見せよう」と、つたないセリフ術で叫ぶに至ってはげんなりである。
プロパガンダ芝居じゃあるまいし、あまりにお粗末だった。
筋を説明するようなせりふばかりを言っている共演者、片岡市蔵、市川弘太郎、ライザップで絞り込んできた市川九團次も気の毒に見えて来た。
一番熱い拍手がきた場面が、娘・麗華ちゃんの登場場面だったというのも致し方ないかなあ。
海老蔵が座頭になったとき、今まであまり注目をあびなかった役者に実力の見せどころを提供できないというのが、猿之助のプロデュース能力との差なのだろう。