「仮名手本忠臣蔵 五・六段目」
あらすじは↓
仁左衛門の勘平。
五段目・二つ玉の場で、千崎弥五郎にあたりを憚らずウカウカと敵討ちの話しをするセリフの軽くすべる感じが、勘平はこういう考えの浅い、若い青年だと思わせて面白い。
ただ、客席が空いていたせいもあるのか、今一つ盛り上がらず、寝ている人が多かった。
「恋飛脚大和往来 新口村」
藤十郎が出てくるのである。もう芝居をみているというより、最後まできちんとできるかな、と見守る芝居になっている。
無事終了。
「元禄忠臣蔵 大石最後の一日」
あらすじは↓
幸四郎、染五郎、金太郎揃い踏みで、この名前最後の舞台。
でも、一番印象に残ったのは、児太郎のおみの。婚約者を胸一杯思う純情な気持ちが見て取れて、いいおみのだった。
12歳の金太郎は初々しく見た目は抜群にいい。演技はまだ堅くて、最後に涙をこらえて顔を上げるところは、ちょっとコントみたいで笑ってしまった。
幸四郎は、いつもの治まりかえったような、自分の未来をすべて知っている様な表情が好きになれないが、最後の引っ込みはさすがに良かった。