京橋・東京国立近代美術館フィルムセンター
見覚えていることをメモ。
「寺子屋」松王丸首実検、型の違いを語る。
最後のテロップに出てくる〈仁左衛門の芸談を聞く会〉というのが話し相手らしいのだが、お金持ちの奥様達の集まりの様に見える。記録は出版されていないようだが、どういう会なのだろう?
見ていた夢の話。
由良之助と内匠頭二役をやっていて、切腹しながら、由良之助として出てこなきゃいけないのにどうしよう、と思っているところで目が覚めた。
普段、世話をしている娘曰く、介護の役得で、ふとした時に、なんともかわいい、と。
時刻表を見るのが好きだった。目が不自由になってからも、時刻表のどこに何が書いてあるか的確に指図する。
毎日、何かしらの揚げ物をたべる。夏は鱧の落とし。
この時、映される台所が気取らない仁左衛門の日常生活を伺わせて感じがいい。
京都顔見世出演、連続四十年で永山会長から表彰される。控えめな笑顔。
上演が絶えて久しい「菊畑」の奥庭。京都の顔見世での上演が実現する。仁左衛門の天狗の顔の立派なこと。
手を引かれ、腰を支えられ歩く姿。寝椅子でウツラウツラとしている姿。それを見ているだけで、そっと手を添えたくなる。とてもきれいな姿だ。
最後は、池上本門寺での墓参り。お堂のすぐ脇に墓がある。我當一家と思しき人たちと、仁左衛門の娘、未亡人がゆるゆると墓参りをする。
しみじみと見送る気持ちになる。
羽田澄子による仁左衛門の記録は、なぜDVD化されないのだろう?
今回もそうだが、上映されるときは常に短期間の連続上映なので、その日に行けないこともあるし、続けてみるとどこかで寝てしまう。
何かの権利関係が処理できないのか?
資金が無いならクラウドファンディングにすれば、確実にお金が集まる案件だとおもうのだけど、どうしてだろう?
帰りに、裏通りにあった美々卯へ。店構えがきちんとしていたので、うどん一杯で大丈夫か危ぶんだが問題なかった。かやくうどん、お汁が美味しかった。