4月21日火曜日 13:30
シアター コクーン

禁断の裸体だらけである。

妻を乳癌で失ってうなだれる兄(内野聖陽)。弟(池内博之)は兄に、馴染みの娼婦(寺島しのぶ)を斡旋。たちまち三日三晩のご乱行と相成って、笑える。

この弟の初体験の相手は山羊。これもかなり可笑しい。

前半の〆には、
兄の息子のことを、おばさん(木野花)が「インポテンツなのお~‼︎」と天に向かって絶叫して暗転。突き抜けていて大笑い。

一体、何がどうなるのやらと先が読めないおもしろさが。

後半では、兄と娼婦は又もや三日三晩の果てに結婚。

留置所で泥棒に凌辱された息子は、義理の母となった元娼婦とベッドイン。どうもうまくいかないままに旅に出ると告げて去っていった。

が、その旅は陵辱された泥棒との「新婚旅行」だと告げられて、元娼婦は自殺となって幕。

う~ん、もっと力強くうねっていくかと思ったら、バラバラなまま終わっちゃった。
多分、背後に宗教的縛りがありそうなのだけどわからないしね。

舞台美術がよかった。ガウディを思わせる曲線と、墓場のような多くの十字架の重なりが。