電車乗って、空いてる席がなかったんでドアの近くに立って、ズボンの後ろポケットから携帯取り出そうとしたら手につかず床に落としてしまった。最初は電車の床に落ちたんで（余談だけど、「おちたんで」って入力したら、「おチタンで」って変換された。おチタン…）急いで拾おうとしたんだけど、そのまま勢いで線路の下まで落ちてしまった。下を覗いたら線路に電池パックがとれた携帯が落ちてるのが見えたよ。
さすがに線路に降りて拾うわけにもいかないし、そもそも電車がでないことには線路に降りられないし、駅員さんに助けを求めたよ。ホームに駅員さんがいないぽかったんで、改札のとこまで行った。駅員さんはすぐ係の者が行きますのでって言って、後ろのほうに声かけてた。奥にいた駅員さんが出てきて、何番線ですか？案内してくださいって言われた。
まだ電車は発車前。携帯を落としたドアのところに案内したら、あと１分で発車しますので発車したあとに取りますねって言って、ホームの柱のとこのなんか箱を開けてマジックハンドを取り出した。こんなの備え付けてあるんだね。箱の外にはマジックハンドのイラストが書いてあったよ。JRの駅のホームにはだいたいついてるんだろうか。電車が出るまでのあいだ、駅員さんは「ほほう、今日の獲物は携帯か。任せな、俺に取れない物はないぜ」って言いたげな顔で、マジックハンドをキコキコ開閉させてたよ。
電車が発車したあと、駅員さんがマジックハンド使って、携帯とはずれた電池パックと電池パック入ってるとこのフタを取ってくれた。けっこう長めのたぶん１メートル５０センチ以上はあるマジックハンドだったけど、さすがに慣れてるのかいとも簡単につかんで持ちあげてた。ありがとうございましたってお礼を言ったら、駅員さんは「なーに、お礼ならこのマジックハンドに言ってやってください」って言いながら爽やかに笑って雑踏に消えていったよ。
すいません、最後ちょっと嘘ついた。