IMG_1570
与那古浜公園を後にしてしばらく歩くと、ドラや太鼓の音が聞こえました。金鼓隊です。そちらの方へ行ってみると、ちょうど東チームの集合場所でした。東チームは雄綱です。支度の人たちが乗るには幅が狭く、乗りにくい縦向きの綱です。かなちの輪は小さいです。
もう少し西へ歩くと、西チームのがいました。西チームは雌綱です。こっちは横向きの綱で太く、かなちの輪は大きいです。よく見ると支度の人が乗りやすい様に足場が作ってありました。
綱引き会場へ行くと、もうひな壇に座っている人たちがいました。私も人混みにもまれないようにひな壇の1番上に座りました。会場ではおじさんが、綱曳についていろいろ説明してくれます。また、チームの道ジュネや綱の移動についても状況報告してくれます。以前、沖縄本島の瀬底島で「ヒージャーオーラサイ」を見た時も、おじさんが詳しく説明や状況を放送してくれるのですが、それが素朴で面白くて…その時と同じ様な感覚です。
さて、両チームの綱が会場入りし、女性たちの歌と踊りが始まります。エイサーでお馴染みのスネ丈の浴衣姿。何でだろう?いつも不思議に思います。支度の人たちも見えます。今年のテーマは「松竹梅鶴亀」だそうです。アナウンスのおじさんによれば、みんな知ってるそうですが、私は知らないので、また調べてみます。
そして、時間通りに綱引きが始まりました。支度の人たちが綱の上に立ち、担ぎ手が綱を担ぎ上げます。かなちが繋ぎ合うと、綱を地面に落とし、支度は綱を降り、綱を引き合います。見ていて面白いのは、引く時は一斉に引き、休む…の繰り返し。赤と紫が交互に引き合うのが上から見ていてとても綺麗です。リズムがあって面白い。しばらく引き合いが続き、とうとう西の陣地に綱が引き込まれて。西の勝ちです。すると直ぐに西チームの旗頭たちが数十キロもある「とぅーるー(灯籠)」を天に上げて勝利を祝います。これがまた時々倒れそうで、旗頭みんなで回していくのが面白い。おじさんの解説によると、この旗頭は、昔から模範青年しかなれないとのこと。
そして、2回戦目。2回戦目は西チームはやる気がありません。直ぐに東の勝ちでした。これも綱曳の良いところで、毎年引き分けだそうです。それでも東チームは大喜び。
最後に、両チームの旗頭が灯籠をぶつけ合って壊れるまでお互いを讃え合います。毎年、この灯籠も手作りで新しく作られるそうです。これがなかなか壊れない。もう少し壊れやすくして、張りぼての中に紙吹雪なんか忍ばせておいたらもっと面白いし映えるのに…。
こうして綱曳は終わりました。ちなみに、今年の綱は金武町へ運ばれ、お祭りに使われるそうです。私も縁起物の綱を少しいただいて帰りました。来年は綱曳に参加しようかな?

「大綱の入場」2024.8.4