を担当してきたと言うお爺さん。私がわざわざ早く朝食をとって新聞を読んでると、
「そろそろいい加減にして他の人に回しなさい。」
と言ってきた。腹が立ったからその場を離れた。
今朝、またあのお爺さんがやってきたので、新聞を読むのをやめて、
「どこが悪いんですか?」
と聞いたら…
「この病院で1ヶ月も経つけど、よくならない。
医者の回診の仕方がよくない。リハビリも意味がない。
私は昔、県の代表で、大阪大学に行ったんだ。
公務員で、沖縄の保健衛生に関わってきたんだ。
今の沖縄の看護学校や医療関係の専門学校も私が判子を押して通ってきたんだ。
私の娘は医者をやってるんだ。
奥さんの介護で、腰の骨を骨折してしまった。
奥さんも転んで股関節を人工関節にしている。
奥さんは老人ホームに入っているけど、認知症が出てきて大変だし、悲しい。」
…と、ずっと話続けました。きっといろいろあって怒りをずっと我慢してイライラしてたのでしょう。そして、このお爺さんはうちなーぐちではなかったので、話が通じました。その分、他のお爺さんと違ってインテリでプライドも高いのでしょう。何もしてあげられないけど、話してちょっと楽になったかなあ?看護師さんに相談した方がいいかなあ?
でもね、このお爺さんは、まだまだいい方でしょう。娘さんも立派になられて(まだ結婚してないと思うけど)、退職金や年金も生活が困ることもなく、奥さんも老人ホームに入れて。もう少しの我慢なんだと思います。ここに入院しているお爺さん、お婆さんは3ヶ月の入院がザラですから。
こんな話を聞いてると、私も早く退院したいと思いました。