手術当日の朝、「整形外科の医師の回診です。」と言われ、見るとたくさんの医師と理学療法士の先生たちが一緒に回ってきた。思わず『白い巨塔』を思い出した。今は令和。私が最初に手術らしい手術を受けた時もこんなのなかった。医師が必要だと思うなら、入院患者のところへ来るという方法ばかりだった。特に、地元でお世話になった総合病院の医師たちは、私の入院期間、ほぼ毎日、顔を出してくれていた。病院が休みの週末も。それに比べたら、沖縄の病院は、まあ、休みに病院に来るほど忙しくないのかもしれないが、平日と当番出勤の時だけである。
さて、隣のベッドに新しい患者さんが入ってきた。明日、手術するらしい。人工膝関節置換術。両膝で大変だ。主治医は琉球医大の先生らしい。どうして大学病院に入院しなかったんだろう?この病院は、病棟に監禁されているように感じるくらい、どこにも行けない。私の主治医ともう1人若い医師が、「整形外科の医師の回診です。」と、また回ってきた。隣のベッドのおばさんを診に来たのだ。次いでに私の所にも来たので、診断書についてお願いした。病名と手術、入院期間と自宅療養期間、通院のペースも書いて欲しいとお願いした。すると、横からもう1人の医師が「そんなに書けない。」と言った。嘘だろう…たったそれだけのこと、なぜA4用紙に書けない?何も手術の方法をかけと言っているのではない。本当に腹立たしい。当の本人の主治医は、黙って聞いていた。
病院関係だけじゃなく、いろんなところで、沖縄って、私の地元とは大切にするところが違うなって、つくづく思う。沖縄に限らず、地域性ってあるんだろうなあ。高知県へ交換で行った同級生は、何となく濁していた。鹿児島へ交換で行った校長先生は、鹿児島がお気に入りのようだった。私は、いいところはいいし、変なところは変だとはっきり言っちゃうな。