「士業事務所経営 1億円へのエチュード」 あとがき | 千の扉

千の扉

コンサルタント西河豊のSTORYを中心としたグログ

今後の予定 第2校の原稿を出来次第順次アップ 7月発売!

 

士業事務所経営 1億円へのエチュード

 

あとがき

 

今回の売り上げ1億突破について、それを私から聞いた人は99%正常に反応できない。

言葉がないのである。

「おめでとう」といえばいいだけのことなのに

それだけ破壊力があるのだな、と思うと同時に、人にはジャラシーを始めとしていろんな感情があり、通常は決まり文句を決めておいてのロールプレイングゲームをしているのだなということ。人の慶事で「おめでとう」といえている自分がちゃんと言えていると感じて、自分が誇らしいのである。その感情がなぜか壊れる。自分がやったことない、経験したことがないのでイメージがわかないということだ。

 

そんな中で、仲のいい女性経営者のMさんだけは、普通に祝福してくれた。

Mさんは私が育てたベンチャーであり、今では売り上げ3億を上げている。

Mさんにとっては通ってきた道なので、その感覚が分かるのである。

私はMさんが今の事業規模になるまでにどれほど苦労してきたかを見てきている。

彼女も私の今までの苦労を知っている。

 

だから、目と目でかわす言葉は実は売り上げのことではなく、この今、普通にやれていること自体が祝福なのである。

分かるだろうか?この感覚

やったことは分かるが、やっていないことは分からない、やっていないことは出来るかどうか少しずつ実験していけばいい。

 

やっていなことはあれこれ考えるより、やった人に習った方が早い。当然、教えてもらえばいい。敬意をもって

その過程で恐れを持つ必要はない。Mさんも同じスタンスで歩んできた。7回転んで8回目にやっと成功した。

本書でいうところの器はその間にかなり大きく広がっていたのだろう。

 

人は今のままでいたいという潜在心理からは免れない。

何かやりたい人は外部の敵ではなく、それとの戦いが主戦場である。

人生も終盤になり自分の夢は何だったのか?と考えることがある。

それは組織の長になることでも、今回のテーマのように規模的に大きなことを成し遂げることでもなかった。

いや、機会があればとは思っていたが1番手の夢ではなかった。

では、何が夢だったかというと、「自分の夢」を作り上げることだった。しかし、それは、自分の夢に対して外部環境がそれを認めるようにならないと達成したとはならない。そこで、2番手3番手の夢が生きてくるのだ。

そのエビデンスがあってこそ人は認める。

ずっとそうはならなかった。外部環境にインパクトを与えられなかったということだ。

その際、常に「何故だ、何故だ、何故だ」と繰り返してきた。

そして、絶えず、試行を重ねてきた。

それだけは、言える。まったく嘘はない、試行錯誤を重ねれば、壁をぶち破ることがあるんだなと再認識した。

 

人はそれがお金(資金)がないからと考える。それは違う、私だけでなく周りで成功した人は、漏れなくそうである。

お金がないから何もできないと思い始めたら自分が弱っている証拠と思った方がいい。

 

最も直近で読んだ本にベント・フリウビヤ, ダン・ガードナーの「BIG THNGS」という本よりひとつ紹介です。

これは、その題の通り大きなことを成し遂げるにはという視点で書かれているのですが「PLANは慎重に、行動は一気に」と書かれています。

その理由として、

*人の生命はそもそも有限です。

*1日の約3分の2は睡眠と生活時間です。

そうなると、その残り分をシェアダウンした時間が活動可能になるかというとそうではないのです。

*金融危機などのグローバル化した故のシステムリスク

*パンデミックなどの伝染リスク

*その他、地震などの天災・事変

があるのです。これが思っているより長いのです。

これは、今後、ますます正常に活動できる時間を奪っていくでしょう。

貴方には、そして、私にも時間がないのです。

 

自分の夢を叶え、なおかつ、外部環境にもインパクト与えてみないか?

 

それに必要なのは、そこに進む覚悟だけである。

 

続く

 

履歴編との相関図

 

 

 

続く

 

目次***

 

士業事務所経営 1億円へのエチュード

 

はじめに

 

第1部 士業事務所の戦略概説

 

第1章 士業事務所向けミニ戦略講座

1.最初は帰納と演繹を繰り返し戦闘力を上げるしかない

2.朝令暮改でいい

3.脅威は内部環境のしかも自分

4.とにかく市場で勝て、理屈付けは後から

5.士業事務所戦略の陥りやすい方向

6.テーマを投げかけられてから形を作る

7.今のところの唯一の戦略の正解は?

8.事業化したいなら、事業化した人に聞きに行く

9.現時点での戦略総括

 

第2章 規模拡大のための経営者3要件

1.器を広げますか?の問いに正しく答えること

2.人間力と合理性

3.ボクシングのような格闘技をするマインドがあること

 

第3章 俯瞰で見る分かれ目

1.ルビコン川

2.ちょっとした分かれ道

3.行動を阻むものの存在とその対策

 

Ⅱ部 自社事例でみる戦略ケーススタディ

 

第4章 履歴編

1.黎明期

2.商品開発期

3.事業展開期

4.事業化模索期

5.法人策定期

6.現在のステージ

7.履歴編と次章以降の相関図

 

第5章 鉄則編

1.黎明期に学んだ鉄則1~2

2.商品開発期で学んだ戦略 鉄則3

3.事業展開期で学んだ戦略 鉄則4~5

4.事業化模索期に学んだ戦略 鉄則6~8

5.法人設立期に学んだ鉄則 鉄則9~10

 

第6章 マーケット分析編

1.定義

2.ジャンル解説

 ①顧問業務

 ②海外進出サポート

 ③補助金・助成金分野

 ④人的資本経営・ハラスメント予防

 ⑤CHAT GPTなど

 

第7章 経営書式編

1.経営革新法申請

2.経営力向上計画

3.補助金申請 持続化補助金

4.法人設立一式

5.BPC計画

6.許認可申請書(IT支援事業者申請・M&A支援機関)

7.知的資産経営報告書

8.金融機関への財務報告書

 

おわりに

 

参考文献

 

中小企業庁・厚生労働省サイト

神田昌典  挑戦する会社 挑戦する会社 フォレスト出版

 

第4章 履歴編 第5章 鉄則編はドキュメントであり、「である調」の方が、読みやすいと思い「である文体」で書いています。

 

これが履歴です。

 

著者紹介

西河 豊(にしかわ ゆたか)

1984年 大阪外国語大学 中国語学部(現大阪大学 国際学部)

1984年 4月~2000年2月 金融機関勤務

    2000年 独立開業

    2016~2017年 大山崎町商工会会長

    2022年 株式会社西河マネジメントセンター 設立

 

現在 西河経営・労務管理事務所

   株式会社西河マネジメントセンター代表

中小企業診断士、社会保険労務士、経営革新支援認定機関、M&A支援認定機関、IT導入支援事業者 

 

主著『補助金獲得へのロードマップ』

『助成金獲得へのロードマップ』

『待ったなし!外国人雇用』

『非接触ビジネス推進と事業再構築』

『事業再構築の教科書』

『EX-CFOを使え!』

『労務管理技術便覧』    

海外ビジネススタートの教科書 

 

続く

 

以下の書籍を基本テキストといています。