「士業事務所経営 1億円へのエチュード」 第3章 鉄則編5 | 千の扉

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コンサルタント西河豊のSTORYを中心としたグログ

今後の予定 第2校の原稿を出来次第順次アップ

 

7月発売を目指します!

 

士業事務所経営 1億円へのエチュード

 

部 自社事例でみる戦略ケーススタディ

 

第3章 鉄則編4

 

5.法人設立期に学んだ鉄則 鉄則9~10

 

鉄則9 当社はプロのネットワーク・クリテイカルチェーンの一環で事業を行う。

鉄則10 業態をサービス業と固定せず信用の上に成り立つソフトの小売業も行う。

 

(当時の状況 補足)

STAGE5 法人設立期 20222023

・個人・法人の事業整理(個人は社労士業務・法人はコンサル業務)

・直接雇用によるスタッフ育成からプロ外注との契約

・法人にて、経営革新法の目標設定(1先100万以上売り上げ)

IT支援事業者免許獲得し経営ソフト販売を開始

MA支援事業者の認定申請して通る

 

 この時期、事業の拡充以外にも、法人として体裁を整えるのに毎日一定時間を費やすようになった。

法人は社会の公器であるので、必要なことであろう。

鉄則としては、集大成であり、知的資産経営報告書という形でまとめている。(最終章で説明して、掲載している)。

 

(鉄則9の解説)

鉄則9  顧客ニーズのないパッケージ販売はしない。

 

 私は一旦、労働契約を清算して、能力のあるものだけを外注契約することにした。要するにプロフエッシャル扱いである。

この場合、出すお金は上げないといけない。これで、一人当たり2倍になった。今、派遣会社に頼むとそれくらい覚悟しないといけないので、金額的にはあっているのである。

しかし、その方が、まだやりやすかった。プロなので難しい業務も投げられるし、出来に不満なら仕事を出さないだけだ。

しかし、コストが上がるので、仕事は自分でとってこないといけない。

その方が、すっきりするのだ。営業と雇用管理と2重の苦労より、苦労はひとつに集中した方が良い。

これは、直接雇用して、教育・育成して戦力化していくことを否定しているのではない。

ただ、それが、どんどん困難な時代になり、コストも上がっていく時代にはなっていくだろう。

 

(鉄則10の解説)

鉄則10 業態をサービス業と固定せず信用の上に成り立つソフトの小売業も行う。

 

 売り上げ拡大ということについては、次の図がポイントである。ずっと追いかけているお客さんに経営ソフトをIT支援事業者として買ってもらっているのである。

 

ひとりのクライアントでコンサルテイングを売る時期、ソフトを売る時期をワンツーワンマーケテイングで追っていく。(次の波は人的資本経営・ハラスメント予防)

 

決して、ソフトを売る、コンサルを売るなどとパッケージ化しない。(ただし、ソフトの売れやすい時代などの空気はあり、ある程度従う。)

 

ネット入り口が多いので、地方からも顧客が付くが、地方の中堅企業の方がお金を持っているケースが多い。ここを育てる。

このあたりの戦術はいわば当たり前のことで目新しさはない。しかし、当たり前のセールスが出来なくなっている世の中である。

このスキームは、付け刃で挑んでも大やけどするだろう。

当社は本の販売を始めた時代から再販売の利くソフトの販売を円滑行えるように総ての経営戦略をそれに合わせてきた経緯がある。

また日々の資金繰り、会計の体制もコンサル業態とソフト販売では全く違う。

極端に言うと在庫は持たないとしても小売業の財務テクニックが要るのである。

このように規模拡大しているところ、利益を上げているところには、隠れた収益源がある。

それを明示する場合もあるし、あえて言わない場合もある。セミナーなどで有名社長が言っていることは言葉の後付でありその戦略を取ればうまくいくと勘違いしてはならない。そういう真実を知ってもらいたくてあえて真実の姿を公開した。

 

 

続く

               

履歴編との相関図

 

 

続く

 

目次***

 

士業事務所経営 1億円へのエチュード

 

はじめに

 

第1部 士業事務所の戦略概説

 

第1章 士業事務所向けミニ戦略講座

1.最初は帰納と演繹を繰り返し戦闘力を上げるしかない

2.朝令暮改でいい

3.脅威は内部環境のしかも自分

4.とにかく市場で勝て、理屈付けは後から

5.士業事務所戦略の陥りやすい方向

6.テーマを投げかけられてから形を作る

7.今のところの唯一の戦略の正解は?

8.事業化したいなら、事業化した人に聞きに行く

9.現時点での戦略総括

 

第2章 規模拡大のための経営者3要件

1.器を広げますか?の問いに正しく答えること

2.人間力と合理性

3.ボクシングのような格闘技をするマインドがあること

 

第3章 俯瞰で見る分かれ目

1.ルビコン川

2.ちょっとした分かれ道

3.行動を阻むものの存在とその対策

 

 

 

 

Ⅱ部 自社事例でみる戦略ケーススタディ

 

第4章 履歴編

1.黎明期

2.商品開発期

3.事業展開期

4.事業化模索期

5.法人策定期

6.現在のステージ

7.履歴編と次章以降の相関図

 

第5章 鉄則編

1.黎明期に学んだ鉄則1~2

2.商品開発期で学んだ戦略 鉄則3

3.事業展開期で学んだ戦略 鉄則4~5

4.事業化模索期に学んだ戦略 鉄則6~8

5.法人設立期に学んだ鉄則 鉄則9~10

 

第6章 マーケット分析編

1.定義

2.ジャンル解説

 ①顧問業務

 ②海外進出サポート

 ③補助金・助成金分野

 ④人的資本経営・ハラスメント予防

 ⑤CHAT GPTなど

 

第7章 経営書式編

1.経営革新法申請

2.経営力向上計画

3.補助金申請 持続化補助金

4.法人設立一式

5.BPC計画

6.許認可申請書(IT支援事業者申請・M&A支援機関)

7.知的資産経営報告書

8.金融機関への財務報告書

 

おわりに

 

参考文献

 

中小企業庁・厚生労働省サイト

神田昌典  挑戦する会社 挑戦する会社 フォレスト出版

 

第4章 履歴編 第5章 鉄則編はドキュメントであり、「である調」の方が、読みやすいと思い「である文体」で書いています。

 

 

 

これが履歴です。

 

著者紹介

西河 豊(にしかわ ゆたか)

1984年 大阪外国語大学 中国語学部(現大阪大学 国際学部)

1984年 4月~2000年2月 金融機関勤務

    2000年 独立開業

    2016~2017年 大山崎町商工会会長

    2022年 株式会社西河マネジメントセンター 設立

 

現在 西河経営・労務管理事務所

   株式会社西河マネジメントセンター代表

中小企業診断士、社会保険労務士、経営革新支援認定機関、M&A支援認定機関、IT導入支援事業者 

 

主著『補助金獲得へのロードマップ』

『助成金獲得へのロードマップ』

『待ったなし!外国人雇用』

『非接触ビジネス推進と事業再構築』

『事業再構築の教科書』

『EX-CFOを使え!』

『労務管理技術便覧』    

海外ビジネススタートの教科書 

 

続く

 

以下の書籍を基本テキストといています。