「〇億へのプレリュード」追加原稿4  経営の分岐点 ルビコン川 | 千の扉

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コンサルタント西河豊のSTORYを中心としたグログ

新設の経営の分岐点ですが、「ルビコン川」と「ちょっとした分かれ目」があります。

 

後者の方が重要です。何気なしに行うからです。

 

では、前半の「ルビコン川」です。

 

これは、予想つくでしょう?「独立」「雇用」「借り入れ」です。

 

*独立

 

独立とサラリーマンの間には明確にルビコン川が流れている。

 

してはいけない言い訳のところで解説したように独立できない言い訳を家族のせいにしてはいけない。

 

それは、卑怯な言い訳だ。

 

同様に独立前に、安定収入は見込めるはずはない。

 

それが見込めたら逆に独立ではない。

 

実質的には雇い主が変わっただけだ。

 

その本質はあくまで、自分の力で0から稼ぐということであり、それ以上のものでもそれ以下のものでもない。

 

ただし、私が独立した時代と事情が違う点が1点だけある。

サラリーマンのセカンドビジネスが比較的自由になってきたことだ。

 

診断士にはセカンドビジネスで小銭稼いでいる人はいる。(社労士などは事務所登録する法的資格なので無理)

 

それは、それでいいだろう。

 

だが一言だけ言いたい。それは、あくまでセカンドビジネスであり「内職」である。

 

*雇用

 

これも診断士を中心とするコンサルタントは難しい問題だ。

 

その処理する業務が自分のための勉強だという言い訳が成立してしまうからである。

 

99.9%の人は事業規模が一人から上に行けない。

 

これも先輩に聞いていた。最初一人目の雇用が非常に難しい。

 

100万稼いでいたら、その中から50万渡すような感覚になるからだ。

 

その上、人件費はどんどん上がっていく。

 

それ以上に、そんな意識の貴方のところに働きに来る人がいるのかという問題もある。

 

だから、人は独立するとき複数で寄り添って独立する。

 

そして、よりコスト高になり失敗しやすい形になり、仲間割れする。

 

*借り入れ

 

診断士は無借金経営の意識が強い。

 

基本的には「雇わず」の体制を取れば、借り入れは要らない。

 

いや、「借金経営」と「無借金経営」にそれほど違いはない。

 

いまある資金で経営していけば「無借金経営」になるからだ。

 

京都の伝統的産業を担っている会社では「借金は悪」と思っている経営者が多く「無借金経営」は多い。

 

ただし、コンサルタントの場合、借金もしていないのに中小企業経営者の心が分かるのかという疑問はある。

 

私の場合はその意識を知るために借りたという面もある。

 

ただ、それによりなかなか償還できないという借り入れの悪弊にも、陥っている。

 

これは、税制が悪いのである。

 

*元金返済部分は経費で落ちない→よって、利益が出だしたら税金払いながら返済しないといけない

 

ということである。

 

ただし、借り入れという「他人資本」で規模拡大のための「レバレッジ」がかけられるというメリットは依然としてある。

 

 

 

続く

 

これが履歴です。

 

 

 

続く

 

以下の書籍を基本テキストといています。