作者の言葉 ずっとNKHの朝の連ドラの雰囲気を出したかった。でも、出来なかった途中から熱血野球小説に変化しちゃったり
でも今回は、それが出来そうです。それに相応しい主人公に出会ったので
これは、自分の数カ月の出来事の小説化です。
不定期掲載になると思います。
CAST とくちゃん 主人公
私
STAGE 京都府内(京都市内中心部+大山崎町ロケ)京都府立済生会病院
STORY***7
第2COOL 運命の軋み3
とくちゃん
そして、父が病院に救急車で運ばれた2日後の深夜
夜、パソコンに向かい仕事をしていると急に気分が悪くなった。
え!時間の経過とともに胸の苦しさは増した。
トイレまで這っていって、げえげえとえずいたが、何も出てこない。
その間も苦しさは増してくる。今度は急に汗が出てシャツがびしょびしょに
その頃から、これひょっとして死ぬのか?と感じ始めた。母が異変に気付き、脈を図っても脈はもうほとんど感じられなかったようだった。
2日前、父のことで救急車を呼んだ風景がよみがえった。
「呼ぼか?」という問いに私はうなずいた。先ほどは、ここまで楽しい人生だったので死んでもいいかと一瞬思ったのだが、苦しいが先に立ちその思いは打ち消した。
救急隊員は「ここ2日前きましたよね」と言った。
救急車の中で、当たる病院の順序を聞いた。済生会、三菱京都、岡本病院、済生会は近いが、三菱京都は桂、岡本病院は伏見と時間がかかる。救急車の中で再度、引き受け病院がなかなか決まらなかった死ぬのだろうか?と冷静に考えた。
救急隊員は病名は何かわかっているようだった。私自身は分かっていなかった。
行く病院は、一つ目の電話でお隣長岡の済生会に決まった。まだ、2020年秋はコロナ感染者数は落ち着いていた。
コロナ感染者数の波のはざまであったことにも救われた。
救急車はサイレンを鳴らして済生会に向かった。