花澤シリーズ5 花澤葉子の町内裁判で大騒ぎ15 エピローグ | 千の扉

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コンサルタント西河豊のSTORYを中心としたグログ

花澤シリーズVOL5 花澤葉子の町内裁判で大騒ぎ


STORY

偶然に似てしまった?俳句!いやどちらかが、盗作した?花澤の関与先の河村さんと、スーパー小学生の対決はなんと町内での擬似裁判、なんと花澤が弁護人、そして、小学生側から出てきた弁護人はゆたちゃんこと西河だった。今回のお勉強ネタは著作権、テイストは「裁く」

師弟の対決に花澤はとっておきの作戦で挑むが・・・

今回は、俳句をどっちが盗作したかと言う内心の問題なので、直接証拠は出てきません。
よって裁判では、自分の擁護する方がいかに誠実か?逆に相手側がいかに不誠実かを証明することになります。


CAST

名探偵っぽい花澤葉子

99の矢部テイストの西河先生

のっち中岡のイメージで書いた 河村行雄

スーパー小学生 棚田星羅

星羅ちゃんの両親


***花澤葉子の町内裁判で大騒ぎ15 最終回***

エピローグ 


エピローグの花澤です。今回も何とかなりました。

あれから、河村さんと、布山さんの間に立ち、許認可をしてあげたある古物商事業主にレア物評価してもらって、現金で払いあったんです。
鑑定価格は鳥谷刑事の言うとおりスーパードルフインの方がガンダム3の2倍でした。

その報酬やら何やらで、また、河村さんの部屋に上がりこんでいたら、チャイムが鳴って、河村さんがドアを開けたら棚田さん一家だったんです。

お父さんが「やあ~河村さん、裁判結果は尊重するって裁判官が言ってましたんで、もう恨みっこなしで偶然ということで」って

お母さんが「これからもよろしくお願いします。」って
河村さん、恐縮しながら、はあ~はあ~って聞いていたんですけど
お父さんとお母さんの間にいた、星羅ちゃんが、河村さんの前に出てきて、片手を前に差し出したんです。

すると、河村さんもその手を握って
「ああ~ありがとう~星羅ちゃん、これからも俳句の才能も思う存分、伸ばしてよ!
実は、おじさん、俳句はちょっと休憩しようかって思っているんだ、いや、今回の件で懲りた訳じゃないんだ、おじさんネットでいろいろ発表していてね~ちょっと小説を書きたくなってね~いや、この前のような町内裁判が面白くて・・・」

と言うと、棚田家全員の顔色が変わって、まず、お父さんが「その話ってまさかっ?」

「そうです、話しはこの話しそのままで・・・」

するとお母さんが「それはいいんですけど~最後のシーンが・・・」

「ええ~それもこのまま、短歌をやっていた女性が小説を書くのに目覚めて・・・」
と言うと、最近の子供って頭良いんですね、棚田星羅ちゃんが「この物語で初めて」発言したんです。

作者のどす黒い悪意を察知して星羅ちゃんこう言ったんです。
「作者のゆたちゃん!これほのぼの裁判ストーリーじゃないんですかあ~最後だけ、永遠の入れ子ループホラーですかあ」って・・・


この話、勿論、西河先生が書いているんでけど、最後の落ちがこんなだなんて、本当に全く私分からなかったんです。

そして次の話では私がストーカーを追っかけることになるなんて全く予想外だったんです!

~VOL5 花澤葉子の町内裁判で大騒ぎ Fin~

*)この物語で星羅ちゃんが実は一言も発してなかったというのは、映画 女囚さそり 第41雑居房のオマージュです。

永遠の入れ子ループホラーとは、河村の書く小説の中の主人公が、最後、小説を書き出したら永遠とということです。


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