HONDAのHRC536。自走式草刈り機のことです。
この機械は私がエンジン不動のものを素人ながらオーバーホールして町内会で公園の草刈りに役員が使用しておりました。
先シーズン終わりに刈刃が回らなくなったということでしたが、今年の第一回目の草刈りに間に合えばいいということでいままで放置してました。
いよいよ本格シーズンを迎えるので、修理を頼まれたんですが。
エンジン下部よりオイル漏れ。クランクシャフトのキーが破断してシャフトは回転するだけでクラッチ系に全く回転が伝わらず。という状態でした。
まあ、破断したキーの破片がオイルシールを傷めたのかな?ということで
HONDAのパーツセンターからキーとオイルシールを注文していよいよ交換する作業に入ったわけですが、クラッチ系を分解していて、クランクシャフトがガタガタでオイルパンの軸受け部分との隙間ができてそこからのオイル漏れが原因だということが発覚しました。
とりあえず横倒ししてオイル抜いて
エンジン降ろして
分解したらこんな状態。
シャフトは軸受部が細くなってクランクジャーナルはキズ。
主要部品の
クランクシャフト、オイルパン、コンロッド等の交換で中古の本体が買える値段になりそう。
ということで、とりあえず動けばいいかなというレベルで修理することに。
オイルシールの打ち替え、上のベアリング交換。クランクシャフトのみ中華製。オイルパンとコンロッドは軽く傷消しでいきます。
クランクシャフトの入荷がGWかその後かということなのでそれ以降の組み立てになります。
最悪、クランクシャフトの肉盛溶接と旋盤での削り出しになるかもしれません。
こうなった原因は、作業前にオイル量を点検せずに毎回高負荷で運転していたようです。
去年の臨時メンテナンスでオイル不足気味の傾向があったのですが、焼付きまで至らなかったので逆に安心してしまい注意力が足りませんでした。
-分解編でした。