愛する堕門さんとオソロにすべく開けたセンタータンが入らなくなったのは11/2(金)のことだった。


夕食を食べていたら、口内でゴロゴロと


"あっ舌ピ👅外れた"


そんな感覚と共に、ピアスが取れたぁ〜

とりあえずお腹空いてるから、ご飯食べ終わったらまた着けよーう。



これが、全ての間違いだった。


40分後。
舌の裏側からピアスを通そうとしたら、入らない。

文字通り、入らないのだ。


ちょっと入って、舌の表面に出そう…
とかそんなレベルではない。



入らないのだ。



おかしい🤔


普段から、月一もしくは3週間に一度のペースでピアスの掃除をするために外すことはあったけど、すぐに入るので苦ではなかった。


おかしい🤔


当然、舌ピ👅装着の際には舌をペローンと出して鏡を見ながら穴にポストを差し込む作業をするのだがそれがなかなかキツイ(舌を出しっぱなしにするのは1分も出来ない)ため、素早い動きが求められる。


それも、外してすぐに着ければ装着作業に1分もかからないので苦ではなかった。



おかしい🤔



舌を出しては下からポストを押し込み
貫通する感覚を確かめながら上に出てこい出てこいとグイグイするも、入らない。


おかしい🤔


1㍉も、入った感覚が無い。


おかしい🤔


わたしの舌は40分で再生してしまうのか?


おかしい🤔


時計を見ると、一時間半が過ぎていた。


とりあえず、お風呂に入って気持ちを切り替えてまたチャレンジしてみようと思い

お風呂に入るも気になるので風呂場にピアスを持ち込んで
湯船の中で舌と格闘する。



入らない。



おかしい🤔



最早、顎と舌が痛い。


早く着けなければ。

いい加減このマヌケな顔をしている自分が情けなかった。



まさかな、穴が塞がる訳ない。
そう思って、縫い針を舌に通してみることにした。


縫い針は、スッと入り、舌の表面に現れた。

塞がってはいないことが判明した。


ということは、このポスト(14Ga)が太いため
入らなくなっているのだ。


お風呂から出て、格闘すること2時間。
紅の豚どころではなかった。


"ばあちゃん、まだお迎えは来ねぇのか"


格闘を始めてから5時間が経過していた。

こっちがお迎え来そうである。



顎も舌も疲れた。
これはもう自力では無理だと判断し
3G elementの高橋さんへ連絡した。


ピアスをこよなく愛する高橋さんなら
わたしの愛すべきセンタータンを元に戻してくれるはずだ。


翌日、返信が来て

希望日が予約でいっぱいだったにも関わらず、早い方がいいということでお時間を頂くことになった。


その間、4日が経過しようとしていた。
センタータンの無いわたしは、非常に元気が無かった。

いつも一緒だった舌の上にあるパープルのタンザナイトが、無い。


舌も違和感だらけだし
口の中が物足りない。


もし、完全に塞がってセンタータンのない人生を送ることになったら
とてもつまらないと思った。


それくらい、大事にしてきたピアスだし
わかる人にだけ分かって貰えればいい、愛すべきセンタータンを失うことは絶対に嫌だった。


そして今日、午前中だけの仕事を終えて
3G elementさんへと急ぐ。


高橋さんは、笑顔で迎えてくれて
細いものから通して、戻しましょう。
と力強く言ってくれた。


とにかくお任せすればいいのだ、と安堵した。



横になって舌を出すと手際よく、穴に通して行くのだが


それが
この世のものとは思えないほどの激痛だった。


わたしの目からは、涙が溢れた。


初めてセンタータンを開けた時も
軟骨に開けた時も
スカルペルピアスで拡張する時も

一度だって涙なんか溢れなかったのに

塞がりかけたセンタータンに再びポストを通す時がこんなにも痛いなんて、誰が想像しようか。


あまりの痛さに涙が溢れ、ただ寝転んで舌を出していただけなのに
わたしは戦いを終えた兵士のようにボロボロになっていた。


最初に開ける時よりも
着け直す時が一番痛いんですよ。
と教えてくれた。


そしてボロボロと涙を流すわたしの頭を撫でてくれたので更に泣けた。


高橋さんは、素晴らしい技でスムーズにセンタータンを元に戻してくれた。


ピアスを愛して、大事に想っている人だからこそできる技であり、そんな技術を持っている高橋さんは本当に素晴らしい方だと思った。


少し腫れると思いますが、初めて開けた時みたいに長くは続きません。
と最後に教えてくれたので

安堵してお店をあとにした。



帰り道のことは、記憶にない。
とにかく舌が痛いので、明日飲もうと思って買ってあったジュースで手持ちの鎮痛剤を飲んだ。



なんだか、開けたばかりのときを思い出し
これはしばらくは食事は出来ないかもしれない
家族とも、筆談になるかもしれない

そんなことを思って土砂降りの中、家に着いた。

いまのところ目立った腫れというものは無いけれど、まずあくびが痛かった。

唾を飲み込むのも、助走が必要な状態だ。


お腹が空いたら、何かしらを食べてみようと思うが、期待はしないようにしよう。


無事に元に戻ったセンタータンを、これからは
更に大事にしたいと思う。


空白の40分間、わたしの舌は人知れず再生を始め
瞬く間に通せんぼをしてしまった。


恐るべし、舌の再生能力。


因みに、この塞がる時間は個人差があるため
一ヶ月外していても、通る人も居れば
わたしのように、1時間も外していないのに
通りにくくなる人間もいる。




ピアスを外してから四日間。
長いようで短かった。



今年も2ヶ月を切ったところ。
…やっと、鎮痛剤が効いてきた。