生島マリカ「不死身の花」

昨年6月に掲載開始された、現在執筆進行中のブログ小説（自伝）です。

80年代初頭のバブル経済華やかりし頃の大阪ミナミを舞台に、中学生で家を追い出された美少女の物語。

母は軍政下の韓国でスパイ教育を受け、途中で嫌になって香港に逃亡後、来日。父は韓国からボートで日本に密入国、宝石鑑定士の資格を得て貿易業は大成功するが …

祖国の韓国にいる異父兄弟が、なんと、実父に詐欺で騙されて一文無しとなり、ガンで亡くなったばかりの母親の墓前でガソリンをかぶって焼身自殺したくだりは、かなりのインパクト。

また、母の遺品の「形見分け」、というよりは、寄ってたかって勝手に略奪という、親類のえげつなさにはぼう然。

幼い頃の記憶から、中学生で父親と継母に家出を強要されるまでの部分が、現在公開中。

かなり強烈な内容だが、当時の大阪ミナミの雰囲気を少し知っているので、続編がたいへん楽しみ。

亡くなったお母さんのドライな感じがとても切なくてかっこいい。この母にしてこの子あり、ということなんだと思う。

■生島マリカ「不死身の花」
http://asahi2nd.blogspot.jp/2013/06/blog-post_18.html

・生島マリカ（いくしま・まりか）
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【プロフィール】1971年、神戸市生まれ。最終学歴小学校卒。在日2世。複雑なアイディンティティを持つ両親のもと幼少期は乳母に育てられる。異母異父姉兄9人。生母の没後すぐ父親の再婚を機に13歳で家を出され、単独ストリートチルドレンとして残飯を漁りながらネオン街で育つ。その後、モデル、社長秘書、北新地と銀座のホステス、クラブ経営などを経て3度の結婚と離婚を繰り返す。2度の癌を経験し、40歳を目前に、自分が死ねば同じく天涯孤独になる一人息子への遺言を兼ね、文章を書き始める。2012年夏に真言宗某寺にて得度。本名：洪淑姫

・マリカテレビ
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なお、李信恵（在日ライター）は、著者からは嫌われている。