11/11にマルコポーロという品種を、12月の中旬にセレスト、ベローネ、カラモン、ゼブラスイートなどを、そして、直近では1/10に色々な品種を挿し木しました。


まずは秋冬挿し木第一弾として11月に挿し木をしたマルコポーロからです。

マルコポーロは40日ほどで発根を確認しました。

4月頃の外気温とほぼ同じくらいの環境で管理しています。イチジクの芽吹きは当地では通常4月末から5月頭なので、本来芽吹く気温より若干低いのでまだまだ成長はゆっくりですが着実に新梢を伸ばしています。


12月に第二弾として挿したイチジクです。

こちらは挿し木から約45日が経ちました。


手前の2本がベローネ、奥の2本がセレストです。

紛らわしいですが白イチジクバナーネの別名バローネではなく、黒イチジクのベローネです。

どちらも芽が動き出しています。特にベローネはまもなく葉が確認できそうです。

しかし、まだ根は確認できません。もう少しかかりそうです。


そして、カラモンです。

カラモンは当園の苗木から細い枝を切ったので、挿し木をしました。本来細い枝は処分してしまうのですが、レア品種なので保険で予備苗を作っておきたかったので挿しました。

ベローネより早く葉が展開しています。


そして、根も強く出ていました。

太い枝を挿した方が、1年2年後の成長は良い事が多いのですが、発根の早さで言えば細い枝の方が早い傾向があると思います。

12月、1月でも室温が15℃程度あれば難なく発根発芽できる事が確認できました。


そして、ゼブラスイート(パナシェ)です。

こちらも芽が少しずつ動き出してきました。茶色っぽい冬芽が破れ緑色の芽が姿を見せています。

発根確認はまだできません。


しかし、小さな果実状の花芽が膨らみ始めました。

右側は葉が出そうですが、左側は花芽に見えます。

ゼブラスイートは秋果専用なので、この時期に花芽は無いはずなのですが。

(夏果専用種=サンペドロ種の場合、秋にも花芽はできます。日本では受粉できないので秋果は肥大しないため、夏果専用扱いになっています。)


もしかしたら、昨秋の環境が悪く、成長できなかった秋果が肥大を始めたのかも知れません。

除去した方が木のためには良いのですが、面白いのでこのまま観察します。


最後に、第三弾として1/10に挿し木をしたものの中から動きがあるものを紹介します。

芽が動き始めたものもありますが、まだ挿し木から20日程度なので、発根まではあと20〜30日程かかると思います。


フローレンティンです。


冬芽がめくれて、緑色の芽が見えています。

まだまだ動き始めたばかりです。


ブランシュダルジャンテイユです。

個人的に特に注目している品種でもあります。

夏果の花芽でしょうか?動き出しています。

2本しか無いので少なくともどちらかは根付いて欲しいです。 


最後にLSUオルークです。

こちらも芽が動き始めています。

1月は室温が低いので、動き出している3品種はかなり順調だと思います。

まだ、大半の品種が動き無しですが、近いうちに動き出すと思いますので、注意して観察します。


地温20℃くらいが1番発根しやすく、地温25℃になるとカビの活動が活発になるようです。

屋外であれば、4月、5月頃、室内であれば冬の挿し木も案外理にかなっているのかも知れません。