私は、社会福祉士の試験に一発合格しています。

社会福祉士は「誰でも受験できる資格」ではなく、まず「受験資格」を取らなくてはなりません。

私の場合、最初の「東洋大学」で社会福祉を専攻していましたが、試験制度ができる前に卒業してしまったので、受験資格がありませんでした。そこで、「一般養成施設」「短期養成施設」などを当たりましたが、まだ少なく、定員があり、入れないので、わざわざ京都の「佛教大学通信教育部」というところに編入して、勉強しました。

これがまた、ひどかったのですよ。何しろ、教える教員が無資格。社会福祉士のスクーリングは、京都まで行かないといけないので、宿泊所を取って、通いましたが、教員は関西弁だし、教えている内容も「これ何?」と言った感じでした。今では東京都周辺に学校が増えたので、近い学校に通えばよいと思います。それから、社会福祉現場実習。これも、実習先を自分で探さなければならない。ともかくも、実習先にも、社会福祉士がいません。なのでめちゃくちゃ。

最後に、社会福祉論文、というのがあります。これは、400時詰め原稿用紙に30枚なので、それほど苦労なく書けるのですが、書けない人もいるのですよ。

それで、実習、論文ができなかった人の話をします。なんと、当時習っていた、手話の講師でした。

この人、論文が書けずに、佛教大学を何度も留年していました。それで、受講生の私の方が早く卒業し社会福祉士に合格しました。論文は、盲ろう者について書いたのですが、私は何も報告していないのに、手話通訳派遣事務所で、わかってしまったのですよ。

この講師、「試験が苦手、勉強が苦手という人は、手話通訳に向かない」と、講義で言っていましたが、自分のことでした。なんと、その次の「手話通訳士」の試験にも、落ちてしまったのですよ。

結局、東京都手話通訳派遣事務所を退所し、地元市町村で通訳をすることになりました。

このように、報告しなくても、福祉業界ではわかってしまう、ということです。

私も結局、手話通訳士を受けるには至りませんでしたが、また少しづつ頑張ってゆきたいと思います。

専門家の世界って、怖いですね。