テレビのスポーツ報道で
2020年東京パラリンピックをめざす、車いすバドミントンの選手の紹介をしていました。
その選手をカメラが追いかけます。
練習のために体育館に行くのに
健常者ならまっすぐに行けるところを、
車いすでは、ぐる~っと遠回りをして行かなければなりません。
その姿を追いながら、ナレーションで
“近くて遠い会場”と表現していました。
また、
道すがら、車いすのすぐ近くを自転車が何台もすれ違っていきます。
車いすの目線で映し出される画面から、間近に行きすぎる自転車に接触されたらという恐怖を感じます。
「目線が道路に近いから、自転車のスピードがすごく速く感じます」
「人はその立場にならないと人の気持ちを理解することが難しい。ユニバーサルな世の中になってほしいと思います」
とおっしゃっていました。
私の父は5年ほど前に脳梗塞で一瞬のうちに半身マヒ&言語障害になってしまい
それからはずっと車いす生活です。
そんな父の車いすを押していて気づいたのは
ほんの数ミリの段差でも、車いすで乗り越えるのは大変!ということです。
また、舗装していない道路はまず車いすでは通れません。
これらは、実際に車いすを押して始めて気づいたことです。
人はその立場にならないとその人の気持ちを理解することは難しいですが、
少しでも相手の立場を推測して、相手の気持ちを理解することはできると思います。
特に、私たちインストラクターは、
1人一人の生徒に寄り添って指導することが大切ですので、
相手の気持ちを推察する能力が必要だと思います。
「この方は今、こんなところに悩んでいるのかな?」
「この方は、肩が痛いそうだから、このポーズではなく別のポーズを薦めよう」
そのためには、肩が痛いとどうだろう?腰が痛いとどうだろう?
今日はちょっと元気がないけど何か心配事があるのかな?
それには、普段から他人の気持ちに立って物事を考える癖をつけることが大切だと思います。
日頃から癖付けしていないと、
教室の時だけ、生徒の気持ちに寄り添うなどできるはずがありません。
インストラクターという仕事は、
スキルだけでなく、人間性も大いに問われる商売です。
日々精進いたしましょう!
==========================
田園都市線周辺エリアで活動する(したい)インストラクターの
“あったらいいな”を形に
【街中レッスンコミュニティー】
==========================