自衛隊がやっていることを僕たちは知らない | 国際協力・NGO情報ブログ:別館

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香田さんが亡くなった現実を上手くかわしているのか、そう問題でもないというのか、すべてがさらりと流されているような気がします。殺害グループを避難することはもちろんですが、一方で、香田さんの遺体が、アメリカの国旗、星条旗にくるまれていたという事実(朝日新聞記事毎日新聞記事など参照して下さい)が、すべてを表しているような気がします。やはり、自衛隊の派遣というのは、大きな問題として改めて問われるべきです。

しかし、実のところ、自衛隊がイラクで何をやっているか?どのような成果を上げているか?どれだけお金を使っているのか?他にもっと良い方法はないのか?ということを知らないし、よくよく考えていないような気がします。例えば、自衛隊がイラクに1日駐留するのに1億円がかかっているということがどれだけ伝わっているのか?また1億円を投じてまでもえられる成果が上がっているのか?代替方法というのはないのか?ということです。

久しぶりに防衛庁のウェブサイトを訪ねました。他の象徴と比べスタイリッシュじゃないことはさておいても、どこにどんな情報があるのかすらわかりません。そのサイトの中で、イラク等での自衛隊の活動に関わる広報パンフレット『イラクの未来を築くために』というものがあることを知りました。

全6ページのパンフを読みながら、思ったことはなんとも都合の良い解釈がされているのか?またこれで本当に僕たちを納得させようとしているのだろうか?ということです。

例えば、2ページ目に「なぜ日本はイラクの復興を支援するのですか?」という項目に答えたページがあります。イラクのインフラ(電気・水・病院・学校など)の現状を憂いてそれに応えるためということが書かれています。しかし、そうした状況を生みだしたのはまさしく米英日らのイラクへの攻撃です。

また3ページの自衛隊による支援の必要性への疑問には、物資・資金援助だけではなく人的貢献も必要であるということ、また自衛隊でなければ行えない分野があるということが書かれています。しかし、自衛隊が行う水道や電気などの整備もNGOや民間企業が行えますし、10年以上の活動実績を誇りますが、これまたNGOや民間企業の方が長い活動期間があります(もちろん期間がすべてではないですが)。また危険があっても活動が行える…という下りは第一自衛隊が行く場所は安全な場所だったはずです。

自衛隊の派遣という法的問題や倫理的問題はもちろん承知ですが、現実を省みても、自衛隊である必要性をどうしても感じないというのが事実です。多額の資金を使って行うに値する援助を行えているのかどうか?ということは、今すぐに評価できるものばかりではありませんが、少なくとも、どこにどれだけのお金がどのように使われているのか?ということを、税金を払っている日本の市民ひとりひとりがしっかりチェックする必要があると思うのです。