イラクでの人質事件は最悪の結末になってしまいました。本当に力及ばない現実に愕然としてしまいます。何ができるのか?ということを改めて考える必要がある…と強く思います。
改めて、今、僕たちは自衛隊のイラクからの撤退を日本政府の失敗として指摘し、そして求めなければならないと思います。一見、平穏な空気に包まれているこの状況をやはり「おかしい」と指摘する必要があるだろうと思います。あまりにも淡々としすぎているような気がしてなりません。
自衛隊がイラクで行っていることの再検証が必要です。調べるまでもなく、おそらく何もしていないでしょうが。
そしてイラクに本当に何が必要なのか?ということを考える必要があります。イラクの人たちにとって、何が必要かを。そして同時に今回のような事件を起こしたグループに対して、それはやるべきことではないと言うことをメッセージとして送り続けるために。そのためには、自衛隊が駐留し続けていてはいけないでしょう。
イラクの人からのメッセージを今日は転載します。下記にあるウェブログに掲載されたものです。メールでの転送やウェブサイトやブログへの転載も可能だということで、下に転載します。Raedさんのウェブサイトは日本語にも訳されているので、そちらもご覧下さい。
イラクでは死者数が10万人を越えているという研究がイギリスの医学誌『ランセット』に掲載されたという報道がありました(詳細は、共同通信@Yahoo!ニュースを参照してください)。
======>以下、転載。
Raedさんからのオープンレター
Raed Jarrarさんのウェブログを日本語にしているいけだと申します。
【原文】【日本語】
つい先ほど,30日午前00:50ごろ,Raedさんから,今回の人質事件についてのオープンレターを受け取りました。今,急いで日本語にしました。
http://raedinthejapaneselang.blogspot.com/にポストしてあります。
彼は4月の日本人拘束事件のときも,日本に向けてのオープンレターを書いています。
取り急ぎ。
以下,Raedさんからのオープンレターの内容
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日本の方々への公開書簡(4月に引き続き)
今イラクで起きていることをいかに僕が悲しく思っているかを,みなさんにお伝えしたいと思います。そして,一般のイラク人には,事態に無関係な若い日本人人質の香田さんを見つけるために,あるいは彼を解放するためにできることは,何もないのだということをお知らせしたく思います。
どうかわかってください,一般にイラク人は日本には敬意を抱いています。第2次世界大戦後に国を再建した日本の方々を尊敬しています。あの残虐で非人間的な一般市民に対する核攻撃は,人間の歴史始まって以来,最悪の大量殺人のひとつです。イラク人は日本の文化的体験を信じているし,日本のみなさんがなさってきたこと,今なさっていることから学ぼうとしています。
どうか知っておいてください。僕はこれまで,日本の人々に対して憎悪や敵対心を抱いているイラク人には,まったく会ったことがありません。これらの誘拐事件は,イラク人の多数が抱いている日本の方々への感情を表しているものではありません。僕たちのほとんどは,これらの事件が起こらなかったらよかったのにと願っています。僕たちの文化の関係が,このような暴力的な事件で始まらなければよかったのにと願っています。
しかし残念ながら,今回の誘拐は,前回の日本人誘拐とは異なっています。イラクがこの6ヶ月の間にいかにややこしく混沌とした状況になってしまったか,それを僕は知っています。
どうかみなさんの政府に,イラクから日本の軍隊(military Forces)を撤退させるよう,もっと圧力をかけてください。事態の解決は,ブッシュ政権(あるいはケリー政権)とイラク人に任せてください。これは彼らの為すべきことなのです。ブッシュ政権に,イラクに対する彼らの戦争を正当化するための「国際的」という隠れ蓑を与えないでください。イラクにあなたがたの国の武装集団(your military groups)がいることは,ただ単に,政治的なものなのです。米国政権の誤った対外政策を支持するためだけなのです。人種差別的な「アメリカ帝国のための戦争」を支持することは,あなたがた平和的な国民のしたいことではないでしょう。
どうかお願いです,あなたがたの息子さんや娘さんを,イラクで戦死させないでください。お願いです,あなたがたの一般民間人の息子さんや娘さんがイラクで殺されるようにしないでください。あなたがたの政府にこの新種の大量殺人に参加させ,あなたがたと僕たちの間に暴力と憎悪の恐ろしい歴史を始めないでください。新たな広島・長崎を作るのを,手助けしないでください。