8月14日早朝、シエラレオネのフリータウンで大雨が降り、洪水、地滑りが起きました。
現時点で死者数は400人を超え、行方不明者は800人、避難民は4,000人ほどと伝えられています。
今も救助活動がおこなわれています。

sierra leone, flood, mudslideなどと検索すると写真や記事が出てくると思いますのでよろしければ見てみてください。たとえばこういうのとか。↓

http://www.nbcnews.com/news/world/sierra-leone-mudslide-270-bodies-recovered-n792741

 

フリータウンは地形の関係で、かなり多くの建物が急斜面に建てられています。
わが家に被害は起きませんでしたが、同じように急斜面に建てられています。

ちなみに下の写真は、うちから見た外の景色。大きな被災地となったのはこの写真からさらに向こうに行った隣のエリアです。それでも、この写真の遠くの方にある住居からも死者が出たそうです。

 

もともとシエラレオネは狭く、フリータウンは特にとってもとっても小さい土地で、なのにそこに村からどんどん人が移り住み、ただでさえフラットな土地が少ないので、今はもうこういう山の中にしか土地を買うことはできず、次々と森林が伐採され、家が建てられています。

 

おそらく今回地滑りがおきたところと同じ場所に家を建てる人はいないでしょうし、政府もそれはさせないのではと思うので、せっかく土地を購入して家を建てたばかりなのに、家だけでなく家族まで失ってつらい中、立ち上がってやり直さなければいけない被災者がたくさんいます。400人の死者のうち、100人は子供だったという報道もされており、本当につらいです。

政府の遺体安置所には、裸のままの女性、小さな赤ちゃんたち、体の一部がなくなってしまった人たちの遺体がずらりと並べられました。

エボラのとき、家族や医療関係者以外はその遺体を見ることはほとんどなく、エボラがひとりも発症しなかったエリアもたくさんあったので、当時、エボラは政府が海外からの金欲しさにでっちあげたものだと言いつづける人たちもたくさんいましたが、今回のように遺体を目の当たりにすることが簡単にでき(しかもここの人たち結構死体を簡単に写真に撮るんです。新聞の一面に死体の写真をなんのぼかしもなく載せますから。)、被災地に行けば地滑りで破壊された住居の風景をみることができ、そのせいか、エボラの時以上に人々は衝撃を受け、被災者に対して深く同情し、なんとかして助けになりたいという気持ちが起きているようです。

 

私たちの活動エリアでこうした人々の気持ちを汲み取って、まとめ役になると手をあげたのが、テレビ、ラジオを中心に広く国民に知られている放送局のAYVです。そこに便乗して、私たちも、FCキングコングの名前で、大きな国際援助機関があまり配布しないようなもので、それでいて被災者が日常的に必要とするようなもの(サンダル、せっけん、洗剤、バケツ、コップ等)を購入し、寄付しました。(ちなみに、ここであえて言う必要もないかもしれませんが、私たちはシエラレオネではFCキングコングとして活動しています。NGOあいの名前で活動しちゃうと、まだ資金力がないのに、日本のNGOってだけで期待だけさせちゃいそうでかわいそうなので・・・。資金力のないNGOであることを理解したうえで、完全ボランティアとして彼らは活動してくれているので、感謝してもしきれません。)

はい、そんなわけで、AYVに荷物を届け、みんなでお手伝いしてきました。私は仕事で無理でしたが。

 

これ↓が私たちが購入した分。私たちが半年前に大火事にあったときに援助してもらえてうれしかった物資を今回そろえてみました。サンダルは写真以外にももっとありますよ。せっけん、洗剤が箱の中に入ってます。こっちの人たちはきれい好きだから、こんな時でもしっかりと清潔な体を保っていたいと思うようで、せっけんは必須だそうです。サンダルも、特に子供や女性が喜びそうなのを選んでます。

 

AYVが購入した物資と、その近辺の人々から集められた物資です。

 

トラック2台分になりました。トラックその1。

 

トラックその2。

 

ここから先はAYVのスタッフの仕事。トラックは被災者たちが今一時的に暮らしているシェルターのあちこちに向かい、その様子が、テレビで2回にわたりその日のうちに放送されました。

 

途上国って、海外からの援助を待ってるだけって思ってる人たちもたくさんいると思いますが(私もそう思ってました。)、こうやって自分たちの少ない収入から本当に少しでも助けになりたいって思って行動することだってあるのですね。それを知ることができたのが今回唯一嬉しかったことです。私が彼らレベルの収入だったら、たぶん行動はしていなかったのではないかと思います・・・。

 

さて、シエラレオネ国民もみんなでがんばって被災者を応援していますが、それでもこれらの援助ではまだまだ足りません。何と言っても避難民が4000人です。政府は一応、3か月かけて集中的に復興していきたいと考えているようです。なので、私たちも、この3か月間に限定して、支援を募集したいと思います。こちらで何を購入するかは、状況を見ながら、その時その時求められているものを選びたいとおもいます。

みなさまからの支援をお待ちしております。送金金額と日時、地滑り被災者への支援のみに使用と連絡していただければ、それ以外のことには決して使いません。

連絡はできれば代表山原のメールアドレス(qzm04621@nifty.com)あるいはFacebook(https://www.facebook.com/)を通してお願いします。(こちらのインターネット重すぎてアメブロのメッセージにたどり着くのに数時間かかることもあり・・・。)

 

それでは、よろしくお願いいたします。

 

<ゆうちょ口座から振り込みの場合>
口座記号 12270-14619351
口座名義 国際支援NGOあい

<他行からの振り込みの場合>
二二八支店(店番228)
普通口座 口座番号1461935
口座名義 国際支援NGOあい