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いうのだ。雪斎はその豊富な見聞の中で聞いていたのだ。
「ですから楽しみではあります」
「どういった城なのか見るのが」
「そうです。しかしです」
「それでもですな」
「若しあの城に入れば」
「何しろ蠍ですから」
「何をしてくるかわかりませぬな」
 滝川はここでも警戒の言葉を口にした。そうしてだ。
 その信貴山城についてだ。こう言うのだった。
「実は既にそれがしの手の者をあの城に送っています」
「そうして調べてさせておりますか」
「はい、罠や毒なぞ普通に考えられますから」
 松永ならばだった。とにかく彼のことを信頼してはいなかった。完全に獅子身中の虫と見なしてだ。そのうえで警戒の念を解いてはいないのだった。
 だからこそだ。滝川はそうしたというのだ。
「既にそうしております」
「それはいいのですが」

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 そう聞いてもだった。雪斎はだ。
 心配する顔でだ。滝川に対して言った。
「しかし忍の者といえどもです」
「松永の城ならば」
「誰も生きて帰れぬのではないでしょうか」
 雪斎にしてもだった。松永への警戒の念は隠そうともしていなかった。そしてだ。
 二人にだ。筒井も言ってきた。
「これまであの城に入った者はです」
「誰もがなのですか」
「生きて帰った者はおりませぬ」
 強張った顔でだ。滝川に告げたのである。
「一人として」
「では」
「危ういですな」
 筒井もだ。心配する顔になっていた。第八十一話 信貴山城その二

「そう言うしかありませぬ」
「失態でござったか」
「しかしです」
「しかしとは?」
「その送った忍の者達には気の毒ですが」
 しかしというのだ。
「それを口実にしてです」
「松永を討つことはできますか」
「はい、忍の者達は物見にやった等と理由をつければいいですから」
「確かに。そう言うこともできますな」
「はい、だからこそです」
 筒井はここでは冷徹に徹して滝川に言った。
「織田家ではそうしたやり方は使わない様ですが」
「策は使うがそれでもですな」
「誰かを捨石にすることはですか」
「殿は一度家臣や己の兵、領民にされたならば」
「一度そうすればですか」
「一度信じられたならば裏切られぬし捨石にもされませぬ」
 信長の長所をだ。滝川は話すのだった。
「決してです」
「ふむ。それはいいことですな」
「殿の人を見る目は確かでそもそも裏切る様な者は最初から用いられませぬ」
 このこともだ。滝川は筒井に話した。
「勘十郎様はあの津々木に惑わされておりましたし」
「津々木という者についてはそれがしも聞いております」
「左様でございますか。あの者は」
「怪しいですな。おそらくは」
「左道ですな」
「それの使い手だったかと」
 それで信行を惑わしたのではないかというのだ。そしてそれは織田家の殆どの者が実際にそう見ていることでもあった。当の信行にしろである。
「やはり」
「筒井殿もそう思われますか」
「どうしても。しかし信長様はすぐにそこまで見抜かれますか」
「裏切らず。そして能のある者をです」
「用いられますか」
「そうした者だけを。最初から見抜かれ」
「わかりました。見事ですな」
 信長のそうした人を見る目をだ。筒井は素直に賞賛した。そしてだ。
 今度は信長についてだ。こう言うのだった。
「ではそれがしも信長様に用いられれば」
「そうした方ということですな」
「左様ですな。それではです」
「はい、是非殿に御会い下さい」
「楽しみにしております。では」
 こうした話もした。しかしだ。
 やはり松永についてはだ。二人はこう話すのだった。
「ですが城に送った者達は」
「諦めるしかありませぬか」
「その者達の命についてはですな」
「それ