ngfsvsのブログ -7ページ目

ngfsvsのブログ

ブログの説明を入力します。

茶器についてもかなりの造詣がおありです」
「利休殿がそう言われるまで」
「そこまでなのですか」
「はい、そうです」
 まさにだ。その通りだというのだ。
「そのことも御会いする時の楽しみとしています」
「ううむ、では信長公は茶の道にも通じている」
「そうした面にも秀でておられますか」
「古今、和漢の書にも通じておられるとか」
 このこともだ。利休は言ったのだった。
「書もよく読まれているそうです」
「では。学識もおありですか」
「直感だけの方ではありませぬか」
「織田信長様は決して侮れぬ方です」
 淡々とだがそれでもだ。利休の言葉は確かなものだった。
「ですから我等堺もです」
「三好家から織田家に」
「そちらにつくべきですか」
「その通りです」 http://www.kyjnm.com
ミュウミュウ 新作 財布
ミュウミュウ ポシェット
 利休もだ。やはりこの考えだった。
「何があろうともです」
「しかも前非は問わぬとのことですな」
「三好家に与していたこと、それは」
「決してだと」
「しかし。それで三好家が怒りませぬか?」
 町衆の中の一人がふとこの危惧を口にしてきた。
「そして落ち着けば。この堺に」
「都ではなくですか」
「この堺に攻め寄せてくると」
「その危険は全くないと思いますが」
「では港を固めればいいだけです」
 利休はその危惧に対してだ。こう述べただけだった。
「さすれば何も怖くはありませぬ」
「港を船で固める」
「そうすべきと」
「そうです。そしてそれは織田家の水軍があります」
 既にだ。利休は彼等のことも頭の中に入れていた。
「ですから港を固めることもです」
「できると」
「左様ですか」
「ですからさしあたって堺の問題は織田家と揉めぬことです」
 このことがだ。最も危惧すべきことだというのだ。
「信長公は寛容な方ですが戦では苛烈に攻められます」
「そうした方だからこそですか」
「揉めぬ方がよいですか」
「左様です」
 こう言うのだった。第九十話 堺衆その十

「何としてもです。それは避けましょう」
「ですな、ではそうしたことをまとめる為にも」
「我等も参りましょう」
 今井と津田も応えてだ。そのうえでだった。
 彼等は堺を出て織田家の本陣に向かった。そしてその報はすぐに信長の下にも届いた。
 信長はその本陣で話を聞くとすぐに満足そうに述べた。
「ふむ。楽しみじゃな」
「千利休殿との会見がですか」
「それがなのですか」
「そうじゃ。堺の町衆と会えることもよい」
 このことも楽しみだという。だがその中で最もだというのだ。
「しかしそれ以上にじゃ。やはりのう」
「あの天下随一の茶人である千利休」
「あの御仁と会われることが」
「楽しみじゃ」
 信長はまた言ったのだった。
「実にのう」
「ですか。そこまでなのですか」
「あの御仁と御会いしたいですか」
「そして智恵も借りたいのう」
 信長の望みは他にもあった。こうしたものもだ。
「政における智恵をな」
「政ですか」
「それについてもですか」
「うむ、これからはこれまで以上に政が大事になる」
 だからだというのだ。
「それ故にじゃ。政の智恵もじゃ」
「利休殿から得たい」
「そう仰いますか」
「ではそうした意味でも」
「会いたいのじゃ」
 信長は深い目をしていた。そこにはあらゆるものが映っていた。
「是非共な」
「では、今より用意に入りますか」
「茶の」
「うむ、それをせよ」
 こう命じるとだ。ここでだ。
 新たに加わった荒木がだ。信長に対して言ってきた。
「殿、宜しければですが」
「千利休の茶を見たいのじゃな」
「はい」
 そうだとだ。荒木は信長の言葉に確かな声で答える。
「宜しいでしょうか」
「やはり茶を嗜む者としてか」
「はい、見とうございます」