Life in the Lone Star State
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巨象も踊る

本の紹介二冊目はこちら。

巨象も踊る/ルイス・V・ガースナー

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伝説的な経営者であるルイス・ガースナーの自伝記です。

ルイス・ガースナーはハーバードのビジネススクールを卒業後、マッキンゼーに入社、その後アメリカン・エキスプレス、RJRナビスコの会長を務め、1993年からIBMのCEOに就任し、瀕死の状態にあったIBMを再建させた人物です。この自伝はそのIBMのCEO時代にいかにしてIBMを再建させたかという話が書かれています。

ちなみに、ガースナーは、IBMのCEOを退任後カーライル・グループの会長も務めており、先日ご紹介した本の冒頭に彼のインタビューが載っています。

IBMというのは、以前はコンピュータの本体及びソフトウェアを主力製品とする会社で、いわゆるメインフレームという基幹コンピュータを企業に納入し、そのコンピュータでしか作動しないソフトウェアを作って顧客に販売するというビジネスを行なっていました。それが次第に立ち行かなくなり、ガースナーがCEOとして着任した時点では絶望的な状況だったわけです。

そこで彼は、IBMのビジネスモデル自体を大幅に転換する決定を行い、PCメーカーから個々の企業に合ったシステムの構築・統合などのアドバイスをするサービスプロバイダーへの変貌を遂げることに成功しました。

この本を読むと、経営者に必要な資質とは何かということがよく分かります。明確なビジョンを持つことと、それを実現させるための実行力。簡単に言えばその2つですが、既存の体制を変えることに伴う大きな困難をいかにして乗り越えたかということが事細かに書かれていて、まさに人間力が問われる仕事でもあると感じます。

また、ガースナーは、自分はコンピュータのプロではないから全てを理解することは期待しないでほしいという趣旨の発言を就任直後に社員に対してしています。これも経営者に求められる資質とは何かを考えるに当たって、示唆に富む発言だと思います。日本の場合には必ずしもあてはまらないかもしれませんが。

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