Life in the Lone Star State -2ページ目

カーライル

最近は仕事が暇なのでよく本を読んでいます。というわけで久しぶりのアップは最近読んだ本のご紹介。

一冊目はこちら。

カーライル―世界最大級プライベート・エクイティ投資会社の日本戦略/鈴木 貴博

¥1,890
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プライベートエクイティファンドであるカーライルグループの投資手法が筆者の取材に基づいて紹介されており、カーライルの投資理念・投資哲学などが分かりやすく説明されていて興味深かったです。

投資ファンドというと、アクティビストとか、ハゲタカファンドなど会社を食い物にする存在という負のイメージが想起されがちですが、著者によれば、カーライルの投資手法というのはそれとは正反対で、カーライルがこれまで培ってきた世界的なネットワークと経営ノウハウを活かしながら自ら深く投資先の企業の経営に関与し、業績を向上させた上で自らも投資利益を上げるといういわばWin-Winの関係を築くというものです。バイアウトファンドの(投資家への利益還元という存在意義とは別の)社会的な存在意義はまさにその点にあるわけで、それを実践できているからこそカーライルというのは社会的にも高いレピュテーションを得ているということだと思います。

日本ではウィルコムのように結果的にはうまくいかなかった事例もありましたが、当時のウィルコムへの投資を決定した際の投資判断についても詳しく書かれていて、それを読むと必ずしも当時の投資判断が誤っていたわけではないことが分かりますし、それだけビジネスの将来予想の難しさを感じます。

弁護士でも投資ファンドに移籍する人が最近はちらほらいるようですが、ビジネスロイヤーにとってはきっと面白そうに映る商売なんだろうなという気はなんとなくします。自分にはとてもできそうにないですが。