ひとまず彼女を俺のベッドに寝かせ、フンがいるリビングへ向かう。
キッチンで買ってきたらしき牛乳をコップに注いでる。
「ごめん、あの子同窓会で眠っちゃった上に誰も家知らなくて送れなくて仕方なくうちに…」
そう言い訳するみたいにフンの背中に話した。
「いや別にここヒョプの家だしなんで謝るの」
「それは…」
気まずい空気が流れる。
「コンビニ行ってたのか、何買いに行ったの?」
現状打破しようと明るく話しかけてみる。
「…牛乳」
まだ背中を向けてる。
「あ、なるほど、夜中にどうしても牛乳飲みたくなるって時あるよな!」
「ないよそんなん」
「あ、そっか、じゃあなんでこんな夜にわざわざ?」
するとフンは振り返って俺を見た。
呆れ果てた顔してるような?
疲れきった顔してるような?
クエスチョンマークを浮かべる俺の顔を見てため息をつくフン。
「……牛乳のためにわざわざ夜中に出掛けたりするわけないでしょ、眠いし」
「じゃあなんで…」
「今日11時くらいには帰るって言ってなかった?」
「あ」
そういえば朝俺はそんなことを言った気がする。
ただの同窓会だしそんなに遅くならないと思って……
時計を見ると、夜中の3時を回っていた。
「電話しても出ないからどっかで死んでんじゃないかと思った」
もしかして、俺のこと探しに行った……?
自分の浅はかさを呪った。
「……とりあえず死んでなくてよかったよ、おやすみ」
そう言って、フンはソファで寝息を立て始めた。
即寝。
そんなに眠かったのに探しに行ったのかよ
気を抜いたら涙が出そうなくらいに満たされて、
言葉が出なかった。
と同時に睡魔に襲われて
気づけば俺もソファの隣で寝ていた。
それから4ヶ月ほど経ったある日、ある事件とも呼ぶべき出来事が起こった。
店長が世界一周旅行をすると言い出し、代わりに代理の店長が来るらしく、
今日が初対面。
その代理店長が、衝撃だった。
「クォングァンジンです、よろしくお願いします」
それは紛れもなく
いつか見た昔の記憶の"あいつ"
3年振りの再会だった