「わ……」
話が盛り上がって、俺はチャフンに自慢の音楽部屋を見せる。
ギターはもちろん、少しかじったベースとか、ドラムなんかもある。
防音加工がしてあるから、バンドを組んでいた頃はここを練習部屋にしていた。
俺の一番の自慢のギターに目を奪われるチャフンに声を掛ける。
「…弾いてみる?」
「いいの?」
「ぜひぜひ」
驚くほど嬉しそうに、戸惑いがちに、それをスタンドから外し、ストラップを肩にかけた。
最初は軽く音を一つ一つ確かめるように弾いていたのが、だんだん加速していく。
こんな楽しそうなとこ見るのは初めてだった。
「アンプつなぐ?」
チャフンは目を輝かせて首を縦に振る。
また確かめるように音を出すと、嬉しそうに俺の方を見た。
「いい音だろ?ちょっと奮発したやつだから笑」
そんな俺のドヤ顔をスルーしてギターに没頭するチャフン。
……上手い。
俺よりも遥かに………というかもう比じゃないくらいに上手い。
対抗心が湧き出して、俺も他のギターを手に取って、音に参加した。
チャフンもいつになく強気で楽しそうな目で俺を見た。
そのバトルは1時間しても終わらず、夜が開けてようやく止まった。
「うわもう朝じゃん…」
「突然睡魔が………」
そうして、いつの間にか俺らは眠っていた。