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No Flying???

N.Flyingの妄想やら萌えポイント語りやら。






夢を見た。



昔の人の記憶だった。



まだ俺は料理なんてできなくて、

そうだ

教えてもらったんだった。



あいつもサグムドが好きだった。


俺に少しだけベースを教えてくれた。


楽しくなってきてもっと教えてくれとせがむと、



「俺より上手くなったらやだから教えなーい」


って、ものすごく優しい顔で笑った。



俺はあいつをすごく好いてた。

自分の兄弟みたいに。



でもあいつは、ずっと苦しんでた。



多分、俺が苦しめてた。




俺があいつの気持ちに気付けなかっ……


いや


気付いてたのかもしれない



見て見ぬ振りをしてた




俺は怖くなって

ある日突然、あいつの前から姿を消したんだ



"怖い"




そうか、あの時昔の自分と重なって、

だから俺は



チャ フンをほっとけなかったんだ…






目を覚ますと、天窓から光が差し込んで


リビングへ向かうと、いつも通りフンがソファで寝ていた。




そうして、フンがうちに来てから1ヶ月経った。



あいつは掃除や洗濯をやってくれて、飯は俺が作って、食器洗いは2人でやった。




今日は2人とも休み。


俺はフンの寝るソファの隣に座って寄りかかった。


背中ににフンの手が当たっててなんかあったかくて、またうとうとし始めた。


「ん……」



するとフンが目覚めた。


「んあ、ごめん、起こした?」


フンは首を振り、上体を起こしてぼーっとしてる。


「……お前いつまでソファで寝てるの?」


「え」


「でかい図体してキツくないか? ベッド買う?」


「え、いいよそんなの」


驚いた顔で俺を見る。





「…あ、ソファで寝られるの迷惑だった?」



「いやそうじゃなくて」




単純にソファで寝続けるのも…



「じゃ敷き布団とかでも買……」


「いやマジでいらない」


食い気味に否定して、キッチンに向かうフン。



俺も追いかけてキッチンに向かって、遠慮するなよと言うと、


フンは俺の顔をいつもの鋭い眼光でじっと見た。


睨むつもりなくても睨んで見えるやつな。


流石にもう慣れたよ。



するとフンは目をそらしてうつむいた。


それから水を飲んで、一呼吸置いて言った。



「いつまでも…ここにいるのも、うん」




そう言ってまたソファに戻っていく。


俺はまた追いかける。



「え、お前どっかいくの?」


「逆にいつまでもいるのもおかしいでしょ」



俺に背中を向けてテレビをつけた。



…………なんだろ、この



虚しい感じは……





ま、そうだよな、フンの人生もあるし、俺の人生も、あるし




きっと寂しいんだな、

せっかく見つけた音仲間にすぐ会えなくなるのが。





「新しい住処でも見つけたか?」


そう笑顔で問い掛けると、



「まぁ、うん、それなりに」



とフンも口角を上げた。







それからしばらく、無言の時間が部屋に流れた。