〈一人でも二人、二人でも一人で生きるつもり〉この言葉は、ユング派の心理学者河合隼雄先生が書かれたご本『こころの処方箋』の中の言葉です。

『こころの処方箋』は、『新刊ニュース』に1988年2月号より1991年12月号まで連載された45章に10章ほど書き加えたものだそうで

1章が4ページほどで読みやすいけれど奥深く、こころの持ち方について先生ならではのアドバイスが書かれています。

章のタイトルは〈人の心などわかるはずがない〉〈100%正しい忠告はまず役に立たない〉〈イライラは見とおしのなさを示す〉などなど

こう言う事だからこうなんだ、とはっきりと断言しないで答えがあるような無いような感じで書かれているので、

読んだ後、こういう事かな?ああいう事かな?と考えさせられるところが気に入っています。


その中でも時々思い出すのが上記の項です。

内容をかいつまんで書くと、一人で楽しく生きている人は(一人は楽しい楽しいと一人の楽しさを見せびらかして生きている人は偽物だそうです、本当に楽しい人はもう少し静かだそう)

心の中にパートナーを持っているそうで、パートナーは人によって異なっていて「内なる異性」であったり父や母であったりぬいぐるみに名前を付けて

帰宅した際に「ただいま」とか「今日はこんなことがあってね」などと話しかけたり、とにかく「話し相手」が居るそうです。

人間は自分の考えを他人と話し合う事によって随分楽しむことが出来るし客観化することが出来るので、一人で生きていくためには

そのような意味で「二人」で生きていくことが出来なければいけない、と先生はおっしゃっています。


そして、今現在二人で生きている人は、一人でも生きていける強さを前提として二人で生きていく事が必要である、と説いていらっしゃいます。

無意識的によりかかりや、抱き込みが強くなりすぎるとお互いの自由を奪ってしまいたまらなくなってくるそうで

一人でも生きていける人間が二人で生き、お互いに助け合っていくところに楽しみが見いだせるものなのだそうです。


初めてこの章を読んだときは、まだ若く子供が高校生だったり大学生だったりしたので、

とてもじゃないけど一人で生きていける強さはないし、一人で子供を育てる自信などなくて夫にかなり寄りかかっていました。

その後、子供が巣立って父母も見送って気持ちも楽になり、少し寄りかからなくても大丈夫なようにもなってきましたが

一人になってしまったらどうかなぁ、生きていけるかなぁ、と考えてしまいます。


二人でも一人で生きているつもり、そう言う自覚をもって、、、難しい事ですね。

子供たちを頼りにしたら、際限なく頼ってしまいそうな自分が怖いし、、、やっぱり今から時々考えておかなくてはと思うんであります。


空の色が美しかったので写真を撮りました。









いつもロケーションが同じで


一人になったらりんちゃんが頼りだな。


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