【U15 高円宮杯 JFA 第36回 全日本U-15サッカー選手権大会】

vs 川崎フロンターレ生田

12月13日 @ J-GREEN堺

いよいよ始まった高円宮杯全国大会。
初戦の相手は 関東第1代表・川崎フロンターレ生田

最後のステージに、これ以上ない相手

全国大会出場が決まってから約1ヶ月
組み合わせ決定から3週間

目標はただ一つ

「倒す」

そのための準備を積み重ねてきた。



ミーティングでの選手たちの表情は良かった。
ピッチに送り出す時の顔つきも、精悍だった。

「やってやる!」

そんな雰囲気を感じさせてくれた。







■前半

試合の入りから、相手のパワーとスピードは想像以上。
押し込まれる時間が続く。

最初のピンチはCK
ここは全員でしっかり凌いだ。

特に相手の左サイドからの攻撃は強烈。
この日右SBに入った takuma が、粘り強い対応で相手のストロングポイントを抑え続ける。

こちらのチャンスはショートカウンター
sora が何度か相手ゴールを脅かすが、日本代表の両CBはやはり堅い。



もう一人、二人とスプリントで関われれば。。
そう思わせる場面もあったが、それだけ守備で下がらざるを得なかったとも言える。

それでも前半は集中を切らさず耐え抜き、
0-0 で折り返す。


■ハーフタイム

確認したのは
・サイドの守備
・中央のバランス

戦術以上に 選手の心理を優先 した。

そして、実際にピッチでは

相手が困っている様子が見て取れた。



■後半

後半開始と同時に、相手のギアはさらに上がる。
風下に立たされたこともあり、より押し込まれる展開。

エリート軍団の質が、明らかに一段上がった。

それでも、、、
ゴール裏に集まってくれた
3年生のサポートメンバー、そして2年生、1年生
保護者、OB
すべてのサポーターの声が選手たちを支える。

正直、この声がなければ、もっと早く崩れていてもおかしくなかった。



そして、後半64分

疲労も見え始めた時間帯。

右サイドから中央へ、中央から縦に刺される。
FWが抜け出したが、touta がギリギリで対応。
こぼれ球を相手ボランチがシュート。
これを キャプテン yudai が魂のブロック!

それでも拾われ、サイドへ展開。
右からのクロス。
陣形が崩れた一瞬を突かれ、ヘディングシュート

ネットに突き刺さった

0-1

直前までの守備ブロックは本当に素晴らしかった。
だけど、
このレベルでは、ほんの一つの甘さ が命取りになる。



フロンターレの“本気”を見た瞬間だった。

得点を奪ったのは、相手の左SB
チームとして人数をかけ、最後は個の力でこじ開けてきた。



■試合終盤

追いつくため、攻撃のカードを切る。
reiya を投入し前線に人数をかける。

しかし、相手守備も更に固くなる。
決定機を作るまでには至らず。。

無情のホイッスルが鳴り響いた。

その瞬間
18期生のチャレンジは、ここで幕を閉じた。

「たられば」を言えばキリがない。
それも含めて、すべて私の責任。

だけど、
選手たちは本当によく戦った。

フロンターレ相手に、堂々と戦った。
チームとして 限界突破の最高のパフォーマンス を見せてくれた。




一年前、チーム立ち上げの時。
誰が、この景色を想像できただろうか。

私も含めて、おそらく誰も想像できていない。

それほど幼く、弱いチームだった。

この一年で、見違えるほど成長した。
その最大の要因は、選手たちの 「素直さ」 にある。

すべてを受け入れ、努力を重ねた。
日々、厳しい要求に応え続けた。
自分自身と向き合った。

他責に逃げず、
矢印を常に 自分に向け続けた。

その積み重ねが今日、
全国の舞台で、フロンターレ相手に堂々と戦う勇姿に繋がった。



結果は
0-1の敗戦

負けは負け
だが、胸を張っていい。

そう伝えた。

そして、この舞台に我々スタッフを連れてきてくれた選手たちに、心から感謝したい。

18期生のみんな、本当にありがとう。

また日々、選手・チームを支えてくださった保護者の皆様。
この保護者の皆様だったからこそ、ここまで選手たちは成長できたと確信しています。

我々が指導に集中できる環境を作っていただいたことにも、ただただ感謝しかありません。

本当にありがとうございました。



選手たちはまたひとつ新たな「基準」を得ることができた

少しでもここに追いつけるようこれから高校までの3ヶ月

自立した取り組みが必要となってくる。

あの日の自分に、過去に、負けないように。


【U15 強化マッチ第4弾】


vs 京都サンガ

12月7日 @ 京セラ東近江工場グラウンド


高円宮杯全国大会前、最後の強化マッチは京都サンガさん。


本番を見据え、天然芝のピッチをご用意いただきました。



試合は入りから強度が高く、相手は背丈もありフィジカルが強い。


まさに“J下部”らしい迫力


それでも最初の決定機はEAST

右サイドのsoraがアーリークロスを送り、中央に走り込んだraiya


ワンタッチシュートは惜しくも枠外…。


攻撃ではチャンスの数が多く、悪くは無いが。。

惜しいでは勝ちきれない。




【失点シーン】

淡白なプレーが招いた1失点目。

右サイドを単純なランニングで破られ、ゴール前のフィニッシュ


GK kouta弾くもリバウンドを詰められた。

戻りさえすれば防げた場面。

ミスが3つ重なり失点。

彼ららしくない失点だった。


後半の失点も、守備の原則を怠った結果。

“知っていることをやらなかった”ことがそのままスコアに表れた。



【シュート数】

EAST:前半9本 / 後半8本(計17本)

サンガ:前半4本 / 後半3本(計7本)


内容としては十分にチャンスを作れている。

ただ、決定力不足は依然として課題。

そして何より守備面は本番までに確実に修正が必要。


慢心・油断・隙、、、

全国大会ではこのわずかな綻びが勝敗を分ける。


相手はおそらく “日本一強い” チーム。


こんなことをやっていては早々と勝負はついてしまう。



今回の試合で得た「気づき」を確実に活かし、本番に臨みたい。


最終強化マッチとして非常に有意義な1日となった。


その後の3本目では、交代メンバーがしっかり結果を出した。



shogoのフィニッシュのこぼれ球に、素早く反応して押し込んだtomo。


さらに、reiyaのクロスに対してfujiが大外から走り込み、力強く合わせた。


「全員で最高の準備をする」


まさにその言葉どおり、チーム全員が役割を果たし、層の厚みが確実に増してきた。


頼もしさを感じる陣容が整いつつある。


いざ高円宮杯全国大会へ


フロンターレ生田戦へ続く🔥



全国大会に向けての強化マッチレポートサッカー


U15 強化マッチ第三弾】


vs 名古屋グランパス


11月29日 @トヨタスポーツセンター多目的G

40×2+30×1


高円宮杯全国大会に向けた強化マッチ第三弾は、東海大会を制して全国大会出場を決めた名古屋グランパスさんとの対戦。


お互いに高いモチベーションで臨む一戦となった🔥



1本目


リーグ戦で対戦した時より、相手のパススピードが明らかに上がっていた。


さらに中央に厚みをもたせたシステムで流動的に動かれ、序盤はこちらがマークをつかみきれず押し込まれる展開。


相手が決定機を外したことで落ち着きを取り戻し、すぐに順応。


ボールの出所を抑え、こちらのプレッシングがハマる局面も増えたことで、逆に相手の判断・パススピードをさらに速めさせる展開に。


粘り強く戦いながら、自分たちの時間も作ることができた。


そして先制点は左サイドのビルドアップから。

裏に抜けた sora が、今週はしっかり決め切った!


1-0





2本目


ハーフタイムでプレッシングのタイミングを再整理。

これが奏功し、タイミングと強度がさらに向上。


ikuma がひっかけ、刺したボールに sora が反応して2点目。


続いてCKの折り返しから raiji がボレーで追加点。


40分ハーフの2本で 3-0 と上出来の内容。





3本目


出場時間の少ないメンバーを中心に戦った。

全国大会に向けてメンバーの競争意識を高める。


序盤、相手のスピードに慣れず、逆サイドからの斜めのランに対応しきれず失点。


それでもここから自分たちの時間をしっかり作る。

右サイドで tomo が縦突破しクロス。


中央で raiji が頭で合わせて同点弾。

交代組もしっかり結果を残した。


1-1





最終的に total 4-1 の勝利


Jクラブ相手でも“戦うメンタリティ”は完全に上回っている。


この一年で劇的に成長した部分だと実感できる内容だった。


経験が自信につながり、そのサイクルが確実に好転している。


ただし、もちろんまだまだ修正・改善は必要。


次回、ラスト強化マッチ


京都サンガ戦へ続く!




強化マッチレポート

U14の合宿地山梨にて、浦和レッズさんに来てもらい全国大会に向けてU15強化マッチを行いました炎



U15 強化マッチ第二弾】

vs 浦和レッズ


11月23日 @ 山梨県いこいの杜

40分×2本 + 20分×1本

①0-0

②0-1

③1-0


この日はU14に続き、U15も全国大会に向けて強化マッチ第二弾。


相手は全国大会ストレートインを決めている 浦和レッズ

第一弾の松本山雅戦につづき、全国トップレベルとの貴重な対戦となった。


そして

どこか予選リーグ初戦0-0のドローで終わった「夏のクラブユースの続き」のような空気も漂う、緊張感のある試合となった。



■1本目:0-0


試合の入りから強度は非常に高かった。

最初にチャンスを作ったのはEAST


前線からのプレッシングがハマり、何度もフィニッシュに持ち込む。

プレッシングからのフィニッシュまで過程は狙い通り。


しかし…

永遠のテーマと言っていい 決定力 の部分で仕留めきれない。



《1本目フィニッシュの数(枠内)》

•EAST:6(4)

•レッズ:3(2)


内容では上回っていただけに、「もったいない」と思える前半だった。



■2本目:0-1


後半に入ると、こちらもアプローチスピードをさらに上げ、強度をもう一段上げて挑む。


しかし、それに合わせてレッズもテンポを上げてくる。

特にワンタッチの連続でプレッシングを剥がす力はさすが


中央突破から CB vs FW の1対1 を作られ、最後は剥がされて失点


0-1


Jクラブには、状況判断・技術・身体能力のすべてを兼ね備えた“個人”が必ずいる。


まさにその質を見せつけられた形


失点の原因は明確で、後半のアグレッシブさ故に「ここはリスクになるかも」と想定できていた部分だった。


ただし、今回はあえて選手たちのチャレンジを尊重。

その結果と原因を共有し、次につなげるための失点となった。



■3本目:1-0


ようやくゴールネットが揺れたのは3本目


サイドで仕掛け、クロスから流し込んだ。


普段のトレーニングで積み上げてきたパターンを試合で再現してくれた。


これが全国前の強化マッチとして、何より価値のある瞬間だった。



■まとめ:全国への“課題”と“手応え”


結果としては

3本合計:1-1



ロースコア故に内容は非常に濃く、全国大会へ向けた課題と成果がはっきり見えた一日だった。


プレッシングの質

決定力

強度の継続

リスクマネジメント

個の局面で勝ち切る力

・ 戦術眼


どれも全国で戦うために欠かせない要素

その基準を、選手自身が改めて肌で感じるゲームとなった。

と同時に自信も深めることができたと思う。


そして、横で見ていた U14の選手たち にとっても、

「これが全国を目指すチームの強度だ」という明確な基準を示すことができた。


冬の全国へ向けて、また一歩前進。

非常に有意義な強化マッチだった。



第三段のグランパス戦へ続く。。

2戦】vs フォルトゥナ(山梨)



U14 強化遠征レポート


この日の第2戦は、今回の遠征の主催チームである フォルトゥナ(山梨)


長年にわたり山梨県を牽引し続けてきた名門街クラブで、来シーズンからは再び関東リーグ復帰が決まっている。


そのせいか、ピッチに立つ選手だけでなく、

ベンチ・スタッフからも強烈な“気迫”が伝わってくるチームだった。



■前半


開始直後からフォルトゥナはテンポよくボールを動かし、こちらのズレを狙ってくる。


独特の角度からパスを差し込んでくるため、守備の基準が曖昧だと一気に崩される危険があった。


だが—


1試合目で整理した守備の基準点がここで大きく生きた


誰を起点にプレッシャーをかけるか

矢印を揃える

近い距離で連動する


この3つが明確になったことで、大きなズレは起きなかった。


すると徐々にEASTの保持率が上がり、ボールを動かす時間が増える。



■1試合目からの改善


初戦で出た大きな課題

「ポジトラ(攻→守の切り替え)直後の保持」

その原因は

ボール保持者の認知不足・技術(ズレ)

受け手側の認知・声

そして“メンタリティ”


この3つ


しかしこの試合では、そのすべてが改善されていた。誰が、どこに、どんな意図で動くかが明確になり、“怖がらない保持”ができていた。



■均衡を破ったのはhayata


右サイドからのクロス。

中央で完全にフリーになった hayata が左足で冷静に流し込む。


1-0


クオリティある左足をしっかり見せてくれた。


このまま前半終了。




■後半


後半に入ると、EASTのギアがさらに上がる。


▼kai


トランジション(切り替え)から相手の背後を取って追加点。


▼daichi


CKのこぼれ球を押し込み 3点目


▼niji


これもCKから冷静に流し込み 4点目


終わってみれば

4-0の快勝



得点だけでなく、狙いの共有、切り替えのスピード

初戦でできなかった部分の改善がしっかり見られたゲームだった。




■ただし、まだ“おとなしい”


初戦 → 第2戦 と成長は見られたものの、

その後に行われた 決勝戦(FCLAVIDA vs FC多摩) の“トップトップ”の迫力を目の当たりにすると、


まだまだ“おとなしい”と痛感した初日


全国トップに本気で届くためには、

気迫

プレッシングの強度

デュエルで勝ち切る執念


などなどがもう一段階必要だと強く感じた。




■2日目へ


この経験をどう生かすか。

刺激 → 気づき → 変化

このサイクルを回せるかが、U14の未来を決める


恥ずかしさを捨てて、大人になれる選手がどれだけ増えるか



2日目のレポートへ続く。。