ビストロ ヒマワリの
後藤 聖名(ことう みな)です。
一般の食品メーカーなど 会社組織では考えられない事ですが
当店では お料理にも、デザートにも
決まったレシピというものがありません。
同じメニューでも
もっと美味しく、
もっと上手に出来ないだろうか？と
新しく出会った食材を試してみたり。
作り方を変えてみたり、
常に 様々な試行錯誤をし続けています。
いつまでも完成形はありません。
これからも進化し続けたいからです。
食材は全て生き物なので
季節や産地よって個体差があります。
味や水分、アブラの量や質など何もかもが違います。
ですから本当は レシピ通りにいつも同じ作り方をしても上手くいかないのが料理なんですね。
食べる側も 季節によって
味覚や身体が必要とするものも変わるので
味付けも 調理法も少しずつ変えています。
先日、
お客様にヒマワリのチーズケーキがとても美味しいと褒めて頂いたので
今日は チーズケーキの現在のこだわりを書いてみようと思います。
「ニューヨーク風チーズケーキ」
開業してまもなくからずっと作り続けていますが
これ程 試行錯誤をして、変化し続けているメニューはありません。
一番の苦労の元は
このケーキの主な材料である、
「クリームチーズ」です。
大概の市販のクリームチーズに
色々な添加物が使われているんです。
ですから 余計な添加物を なるべく使わないようにする為にとても苦労してきました。
幸い、今は 既製品で添加物不使用のクリームチーズを見つける事が出来たので、それを使っていますが
やはり、水分の多い フレッシュチーズは
そのままでは離水しやすいので
安定させる為に添加物が入っている方が
作りやすいのだと実感しています。
添加物不使用のクリームチーズに出会う前は
本当に色々苦労してやっていましたよ。
例えば 牛乳を発酵させてヨーグルトにしたのを
使ったり、
はたまた ビーガンメニューに力を入れていた時期は ビーガン仕様のチーズケーキを作っていて、その時は米麹を使って
豆乳を発酵させて豆乳ヨーグルトを作ったり
そんな色々な事をまるで実験みたいにやっていました。
チーズケーキに限らずですが、
お客様にお出しする物なのに、このように
一見無謀にも見えるような様々なチャレンジを
させて頂いて よく今までお客様がついて来て下さったものだなあ。と感謝にたえません。
もしかしたらお客様の方は
「また、コイツら けったいな事に挑戦しとるな」
と半分呆れ、面白がって頂いていたのかもしれませんが。。
話は 現在のチーズケーキに戻しますね。
こだわりと言っても何もびっくりするようなことは何一つないのですが
良質な素材へのこだわりと添加物不使用。
卵は平飼い卵を使っています。
砂糖は控え目に。あっさりした甘味の甜菜糖を使うのが好みです。
するとチーズと卵の美味しさが引き立ちます。
チーズケーキの生地の方に小麦粉を使っていない。
その為とても軽やかな仕上がりになっています。
一般的なレシピには 形を保つために小麦粉を使いますが 本当は小麦粉はなくても作れますし、ケーキの味にも関係ないのです。むしろ、無い方が軽くて美味しい。
(ヒマワリのケーキは食後のデザートを想定していますので どっしりタイプよりも軽やかさを目指しています)
ケーキの一番底の土台部分には
小麦粉を使ったクッキーを焼いて、砕いて敷き詰めています。
実はこの部分にも様々な試行錯誤がありましたが
今回は割愛させて頂きます。
土台のクッキー生地の上には
シナモンパウダーを隠し味程度にパラリと振っています。
ほのかな香りを楽しめる上、嬉しい事にシナモンには血糖値上昇を抑える作用もあるのだそうですよ。
フレッシュなレモンを使う事。
お料理でも お菓子でも瓶入りのレモンジュースと搾りたてのレモンを使うのでは
香りが全く違います。無農薬のレモンが手に入る時には 皮をすり下ろして入れると香りが素晴らしくなります。
テイクアウト中心のケーキを作っている一般的なケーキ屋さんでは
お客様が持ち帰っても形が崩れないように
時間がたっても色がきれいなままであるように
という事が 重要なので
味には関係のない材料を使わざるを得ないかも知れません。
ケーキ屋さんで ケースに色々並んでいたら
キレイな見た目のものでないと売れませんからね。
その点 レストランでは基本的に
持ち帰りの事を考えなくても良いですし、
お客様が召し上がる直前に最後の仕上げをしたりもできるので 保形性の為の材料や添加物を使わないスイーツを作りやすいのだと思います。
ビストロ ヒマワリのデザートは
なるべくケーキ屋さんでは買えない、
レストランだからこそ食べられるデザートを。
と心がけていますが
こちらのチーズケーキは
数少ないテイクアウト可能なデザートです。
新型コロナウイルス感染拡大を懸念して
最近はお弁当のご予約も沢山頂いていますが
デザートもテイクアウト可能なものがあります。
是非 お問い合わせ下さいませ。
JR神戸線 六甲道駅から当店まで徒歩3分
阪急六甲駅から当店まで 徒歩約13分
阪神新在家駅から 当店まで 徒歩9分
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お料理を販売中！
ご来店の場合は なるべくお電話でご確認下さいませ。
営業時間
昼 11時30分〜14時30分ラストオーダー
夜 17時30分〜21時00分ラストオーダー
定休日 水曜日