2022年11月18日(金)クラブチッタ川崎で行われた【ザ・ベスト・オブ・イタリアン・ロック Vol.12】クラウディオ・シモネッティズ・ゴブリンの来日公演に参加してきました。2020年、2021年に予定されていたライヴはコロナの影響とGoblin側の入国規制が影響し中止に…。
16時過ぎからのグッズ先行販売に並ぶも、既に20名程が列をなしており驚く。今回は例年よりも品数が少なくパンフ未発行。なかなか洒落たパーカーやマフラーがあった。パーカー50着、マフラー80点、Tシャツ100着とやけに少なく入場後に再び並びTシャツを購入。
アーティスト側が持参したグッズを楽しみにしていましたが、今回はTシャツとレコード・CDのみ…。サイズもSやMしかなく、迷ったけどサスペリア45周年全米ツアーのロンTを入手…。
入場時の流れは毎回決まっており、チケットとワンドリンク代(600円)を小銭で用意しておくこと。入場者全員にゴブリンのレア音源CD(プレス盤なのが偉い!)を配布。ドリンク引き換えチケットで好きな飲み物に交換するんだけど、やっぱりハイネケンを。
会場はスモークが焚かれ赤い照明で幻想的なムードが漂っております。平日なので入りはほどほどかと思ったら満席に近かったです。17時30分入場、18時30分開演。
【第一部】『フェノミナ』シンクロ演奏上映が始まります。
クラウディオ・シモネッティのMC「こんにちは皆さん!3年ぶりです。フェノミナのシンクロ上映は世界初だよ」みたいな事を言ってました。
とにかくBlu-rayの映像がキレイ!コロナで公演延期になってしまったので、当時購入したホラマニのBlu-rayを観ずに待っていた甲斐があったというものです。バージョンは115分の完全版。人の死体に卵を産み付ける蝿のサルコファゴスを虫かごに入れ殺人鬼のアジトを探すバス内で窓を閉めろ閉めないと乗客のババアと言い争いになるジェニファー・コネリーの気の強さが大爆発!言語はイタリア語吹き替えでしたが、完全版のみのシーンには英語吹き替えが存在しないので仕方ないとはいえ、やはり少し違和感を覚えました(仕方ないけど…)。
初っ端からOPで流れるローリング・ストーンズのベーシスト、ビル・ワイマンが提供した"Valley"と"Valley Bolero"をカバーしてきて驚くのも束の間、アイアン・メイデンの"Flash of the Blade"まで完全再現!インストなので心の中で歌ったのは言うまでもありません。ゴブリン結成当時のメンバー、ベースのファビオ・ピニャテッリ作曲で根強いファンがいる"Jennifer"や夢遊病の発作が出たときに流れる"Sleepwalking"(シモネッティと共作)なども演奏。ファビオとは音楽性の違いからか?衝突することが多々あるものの、良く使用許可が下りたなと…。
ドナルド・プレザンス演じるマクレガー教授が殺害され救急隊に運び出されるシーン。ジェニファーが駆け出すタイミングで鳴るモーターヘッドの"Locomotive"には手を付けず、空き家探索シーンや毒を飲まされる時のサイモン・ボズウェル"Maggots'は原曲にシンセやドラムで味付けを。フェデリコ・マラゴー二がドラムスティックの柄でシンバルを擦って奇怪なサウンドを創り出していたのが印象深かったです。『サスペリア』や『ゾンビ』のように常にBGMが鳴っている訳ではないので、出番のないときは客席を向きながらメンバーは座っているだけ。これ結構つらそうです…。シモネッティは時々スマホをいじってました(笑)
本編の話。初見の方もいたようで、チンパンジーのインガが登場する度に笑いが起きたり、フリークスの息子が水中で足に掴みかかる場面やラストの首チョンパで飛び上がってる客がいて、こっちは見慣れておりそういう新鮮な気持ちで観られないので羨ましく感じました。
30分のインターバルを置き、いよいよ熱狂のGoblinステージが開幕です!!
【第二部】ベスト・オブ・ダリオ・アルジェント and ホラーヒッツ(21:05-22:40)
観覧中、必死にメモったセトリ(笑)
01.『BRAIN ZERO ONE』(2019年新曲)
02.『デス・サイト』"Il Cartaio"
03.『デモンズ』"Demoni"
04.『そしてロック…』
"E Suono rock……"(マークの幻想の旅)
05.『ローラー』"Roller"
06.『ゾンビ・メインテーマ』
"L' Alba dei morti viventi"
07.『ゾンビ』"Zombi"
08.『ザラトゾム』"Zaratozom"(ゾンビ)
09.『オペラ座/血の喝采』"Opera"
10.『DEVIL IS BACK』(2019年新曲)
11.『サスペリア』"Suspiria"
12.『エレナ・マルコス』
"Markos"(サスペリア)
13.『アクアマン』"Aquaman"(ローラー)
14.『スリープレス』"Non ho sonno"
15.『デス・ファーム』
"Death farm"(スリープレス)
16.『シャドー』"Tenebre"(シャドー)
17.『サスペリア PART2』"Profond Rosso"
18.『サスペリア・テルザ』"La Terza madre"(アンコール演奏)
シモネッティは花か葉っぱがプリントされたジャケットに黒地に傷口のような赤いペイントを施したパンツと赤いスニーカー。新規加入ギタリストのダニエレ・アマドール。アー写が強面なので心配でしたが、見た目とは裏腹に真面目でシャイな感じのロン毛お兄さん。ギタープレイにもそのお人柄が出ていて素晴らしかったです!紅一点のチェチリア・ナッポ。サーキュレーターファンの風でピンクの髪がなびいていましたが、たまにシモネッティの方へ近寄りニコニコ笑顔を振りまいていました。ドラムセットにスーパーマリオの人形を飾りながら叩いていたフェデリコ・マラゴーニ。キャップを逆に被りメタルフレームの眼鏡を掛けていましたが、この人の技術も大したものですね。
例年に比べ、シモネッティ兄貴が落ち着いていたというか、勿論お茶目なステージパフォーマンスもあるのですが、真面目で堅実だったのが印象的でしたね。各国でステージを重ね現在のメンバーと息が合ってきたのでしょうか。『ザラトゾム』のギターソロでシンセを被せてきて「ユニゾンの主張強すぎ!」とか『シャドー』で一瞬しくじりましたけど、立て直しが早くて流石でした。
プログ・ロックVer.『エレナ・マルコス』アレンジが兎に角カッコ良かった!2日前に完成したというメンバー出演PVもクオリティ高かったです!シモネッティがヴォコーダーを使い「パウラ!パウラ!シャラリラ〜♪」と歌う『シャドー』が一番盛り上がります。いつもなら『サスペリアPART2』で〆るんだけど、予定時刻を過ぎているのにオールスタンディングのアンコールに応えて『サスペリア・テルザ』をやってくれたのには驚き!シモネッティとドラムのマラゴーニはスマホで動画を撮りながら盛り上がっていました。