8月鑑賞映画まとめ | 三つ子の魂百まで…トラウマニア

三つ子の魂百まで…トラウマニア

映画レビュー、コレクション紹介、映画や趣味全般について書いています。

8月に観たビデオの数:13本
観た鑑賞時間:1200分

VISITOR『ザ・ビジター』
こましゃくれたガキの言動と五月蠅いアホ鳥に
終始イライラさせられるけど、
イラ付かせる演出も腕の一つだと思うので
凄い作品なのかも。出涸らし状態のネタを無理矢理
ブチ込んでいて「オーメン」「燃えよドラゴン」と
さすがイタリア映画と思わせるパクリの洪水。
スケート場で大人相手にムキになるケイティの
技術は凄いけど、ジョン・ヒューストンはエスカレーターから
降りるまで何分かかってるんだよ!w
当時流行っていたATARIのポンで遊ぶ悪魔ケイティ。
悪魔の娯楽って。。
ミカリッツィのグルーヴィーな音楽は最高です。
鑑賞日:08月09日 監督:マイケル・J・パラダイス

『地獄の警備員』
今を時めく松重豊が駆け出しの頃に
出演したホラー作品。
冒頭でタクシー運転手が客として乗った相撲取りの
愚痴をこぼす。主人公が就職する商社の同僚も
その場しのぎで内面の悪いやつばかり。
そこへ入社した成島と警備員として潜り込んだ富士丸。
地獄の番人のように社会から逸脱した者を怪力で葬り去る。
バットで一撃、ロッカーに閉じ込めプレスするなど
残忍な手口は見応えがあるけど元力士という設定は
松重さんに似合わない気がする。平凡なOL役だけど
どこか色っぽい久野真紀子さんが素敵です。
隔絶されたビルに明かりが灯るカットが印象的。
鑑賞日:08月10日 監督:黒沢清

『ビンゴ!』
犬好きと子供が笑顔で楽しめる
最高のワンコムービー!
サーカス団の一員ビンゴは賢いんだけど
天然ボケが過ぎて追い出されてしまう。
放浪途中に出逢った少年と仲良くなるが、
ここでも絆が経たれる事に。
愛する少年探しの旅に出たビンゴ。
方々で人や犬とふれあう珍道中。レストランで食器洗いの
仕事を任される場面は犬を飼ったことある人なら
共感できる珍発想w 強盗に追われたり、刑務所に入ったり
様々なジャンルを織り交ぜながら展開する
異色のロードムービーとでもいいましょうか。
従順で愛くるしいビンゴを慕う仲間たち。
幸せになれる作品です。
鑑賞日:08月18日 監督:マシュー・ロビンス

『大巨獣 ガッパ』
オベリスク島の守護神と崇められている
ガッパの子供を日本へ連れ帰った事から
親ガッパが子を探しに日本へ上陸。
夜のネオン輝く熱海市街のミニチュアが精巧に作られており、
ガラガラと崩壊してゆく建物はなかなかの迫力。
戦闘機を口から発する熱線で百発百中撃ち落とすガッパ。
ゴジラとは違う特撮技術の素晴らしさを堪能できます。
その後は雄大な富士山バックの河口湖へ立ち寄り
まるで観光旅行に訪れたかのような流れ。
あえて都心を舞台とせず、無駄な素行を見せない
ガッパ親子と傲慢な社長親子をオーバーラップさせた
感動のラストは泣けます!
鑑賞日:08月21日 監督:野口晴康

『イレイザー』
シュワちゃんの皮肉を込めた
ギャグは少なめだけど、
胃薬を口に含み泡吹いて倒れるジョニーの
田舎芝居と除細動器で本当に殺されそうになる場面が
笑えますね。全体的にグロ描写多め。
死体が燃えたり、拳銃自殺や手の甲に釘が刺さる
シュワちゃんとか割とシリアス。
アラン・シルベストリのプレデター風アレンジな音楽が
めちャカッコいい!最もスリリングなのは飛行機から脱出し
地上ギリギリで開くパラシュート。床を突き破って2丁の
EM銃を構えるキーアートにもなったシーンも印象に残ります。
ラストは洋画あるある機関車激突で爽快に〆る!
鑑賞日:08月25日 監督:チャールズ・ラッセル

『ベイブ』
母親と生き別れた小豚のベイブが優しい
農夫アーサーに拾われ、農場で生活する
大勢の仲間とふれあう絵本のような物語。
牧羊犬のフライと親しくなったベイブが彼女の事を
「お母さん」と呼ぶ場面で泣きそうになりました。
素直で心優しいベイブは羊やアヒルなど
仲違いしていた者たちの心まで開いてしまう。
本物の動物とアニマトロニクス技術を駆使した特殊効果が
リアルで一見違いが判らない程の出来栄え。
牧羊豚となったベイブは仲間に支えられ大会で優勝する。
こういう夢のある作品は子供の頃に見たら影響大きいよね。
とんかつ食べられなくなるw
鑑賞日:08月25日 監督:クリス・ヌーナン

『ダブルヘッド・ジョーズ』
アサイラムだけど
カット割りが素早くテンポもいいので
サクサク見られる。
感知度2倍・食欲2倍の双頭の鮫が
課外授業に訪れたアホ餓鬼を食い散らかす。
鮫に狙われてるのにボートレースをおっ始める脳天パー。
大した怪我でもないのに大袈裟に
騒ぐチャーリー・オコンネル。
「スタンド・バイ・ミー」でバーンを演じたジェリーの弟。
兄はピラニアに食われるなど兄弟して魚の餌になるとは(笑)
オッパイにお尻と喜んでいると突然吐血し
海中に引きずり込まれる。
島に辿り着いたんだから待てばいいのにと思ったら
サンゴ島が沈むダメ押し。面白いですよ!
鑑賞日:08月26日 監督:クリストファー・レイ

『シャークトパス』
イタリアの珍作「死神ジョーズ」のリメイクなのに
ダラダラと展開する脈絡のなさで全く危機感がないし
二分割画面を使ったりとダサ過ぎて
鼻についてしょうがない。冒頭に登場する綺麗な姉ちゃんが
簡単に食べられちゃうのは勿体ないなあ。
浜辺を散歩してるオッサンは製作のロジャー・コーマン。
女をいやらしい目つきで眺めた後、
食われるのを見届けて金貨を拾い帰ってゆく。
さすがB級映画の大物プロデューサー!
吹き替え(特に女の声優)が大根で耳が腐るのと
作品を著しく低下させているのが残念すぎます。
エリック・ロバーツこんなのに出るなよ。
鑑賞日:08月26日 監督:デクラン・オブライエン

『シャークネード サメ台風2号』
降サメ量・積サメ量、サメを含んだ嵐
「シャークネード」が帰ってきた!
前作で果敢に戦ったフィンが
より強くなってチェーンソーから爆弾、ジャンボ機まで
操縦と大活躍。荒唐無稽なストーリーなのに大真面目に
作ってるから説得力があってアサイラムの中では
屈指の出来栄え。地下鉄に海水が流入、トンネルを鮫が泳ぎ
架線が水没してるにも関わらず爆走する電車。
黒人のスカイがフィンに恋する甘酸っぱい描写など
エンタメ度も抜群。NY市民が降って来る鮫を武器でなぎ倒す
爽快なラストまで台風の如く突っ走る思い切りの良さ!
馬鹿もここまでやれば神映画!
鑑賞日:08月26日 監督:アンソニー・C・フェランテ

『ビーチ・シャーク』
水陸両用、砂浜まで襲ってくるビーチシャーク。
蓋を開ければ背ビレしか出てこなくて迫力不足。
サメ退治の会議中、サメ退治のプロが登場。
ほぼ「ジョーズ」の丸パクリですよ。
町長のボンクラ息子のせいで大勢犠牲になるけど、
どこか憎めないキャラ。美人保安官が
胴体真っ二つになってから暫く生きているのは良いけど、
真っ先に美人ばかり食われるのは勿体ない!
ハルク・ホーガンの娘はサメ専門家と言いながら
ほぼ他力本願だし、某ホラー映画みたいなオチじゃ
ビーチじゃなくても成立するでしょこのアイデア(汗)
鑑賞日:08月28日 監督:マーク・アトキンス

『2001年宇宙の旅』
1968年に今も見劣りしない
SFX技術を駆使して描いた未来世界の
ヴィジュアルは息を飲むリアルさ。
無重力状態の中、壁を伝って歩くシーンは
セットを動かして撮影したのかな?ピクチャー・フォンという
名称はどうかと思うけど、実際TV電話として機能しているし、
タブレット端末のような物も確認出来るのは凄い。
宇宙食はマズそうでしたね。設定が難解過ぎて1度じゃ
理解し切れない部分もあったけど圧倒的な映像美は
一見の価値あり。ホラー的要素も多いと思う。
猿人メイクと子供の造形の素晴らしさに脱帽。
BSフジのTV吹き替えで鑑賞。
鑑賞日:08月29日 監督:スタンリー・キューブリック

『ジュラシック・パーク』
公開当時、琥珀に閉じ込められた蚊から
恐竜の血液を取り出しクローンを作るという
アイデアに真実味があって話題になりました。
ファミリー層向けと侮るなかれ、
スピルバーグの意地悪演出がこれでもかと続き
本気で漏らしそうになるショック場面も!
スタン・ウィンストンが製作したティラノサウルスのリアルさ、
長いカットを見事な照明効果で映し出した画は本物にしか
見えません。パークのセキュリティはネドリーの悪巧みが
無くても甘すぎる。ツアー車のライト付けっぱなしだと
バッテリーが上がるってトコがそもそも駄目。
姉より弟役の方が上手かった。
鑑賞日:08月30日 監督:スティーブン・スピルバーグ

『SAFE/セイフ』
刑事くずれのルークは格闘家として
生計を立てていたが八百長試合でハメられ
マフィアに妻を殺されてしまう。
生きる希望を失ったルークは駅のホームで
マフィアに追われる少女を発見。地下鉄に飛び乗り決死の
救出劇を展開。助けた子は計算に長けた天才少女だった。
ステイサム音速の鉄拳が繰り出されガンアクションに
カーチェイスと凄い迫力。麻薬と見せかけ好物のパニーニを
旨そうに食べる場面は笑えます。フレンチコネクション風の
音楽が流れたりするので少しは意識してるのかな?
ロボコップ3のロバート・バーク等、脇を固める俳優も豪華。
鑑賞日:08月31日 監督:ボアズ・イェーキン