"シアターN渋谷”が12月2日(日)を最後に閉館となりました。
坂道の多い渋谷、この桜坂を越えた所に聖地。
先に19時の最終回『トールマン』チケット購入。
待ち時間、手にとって読める書籍コーナーも魅力。
チラシは24時間いつも貰えたのがシアターNの良いところ。ミニシアター系からシネコン作品まで
多種多様なちらしが揃ってました。
タワーレコード渋谷店の映画DVD売り場にシアターN特設コーナーが。ヒルズ・ハブ・アイズから共喰山まで歴代の名作がずらり。
タワレコのこういう丁寧なポップ大好きです~♪
まだ上映開始まで時間がありますが、少しでも長くシアターNの雰囲気を味わいたいので早めに桜坂を上ります。
この階段を上がればキネマの天地が見えてくる。
タイムテーブル。ドールズ1回目はシアター1、午後からシアター2へ移動。
11月中旬に来た時とは違い、懐かしい代表作ポスターを掲出。
2007年10月に私がシアターNデビューした記念作
『ヒルズ・ハブ・アイズ』シリーズ。パンフ未発行、ポスター販売も無く前売り半券と豪華二つ折りチラシが貴重な資料に。『トールマン』と『カリフォルニア・ドールズ』が最後の上映作品。ロビーも混雑してきました。先にドールズの上映です。定員102名を大きく上回り立ち見客まで出る大盛況振り。
スタッフのお姉さんもラストスパートです!トールマンのパンフレットは完売。先に買っておいて正解でした。ドールズのマフラータオルが実用的かつファッション的にもイケてたので購入。
「シアター2開場です。チケット裏面の整理番号順にご入場下さい」
最後に観賞した自分にとって46本目の作品はパスカル・ロジェ監督の『トールマン』。上映前に支配人さんが壇上に立ち閉館の挨拶が。「シアターN渋谷最後の上映作品はトールマンです。7年間どうもありがとうございました」観客から盛大な拍手が沸き起こり、19時12分に上映スタート!試写会で観賞済みでしたが、シアターN最後の新作ですからスルーなんてバチが当たります。マーターズのようなゴア描写を期待して観た試写の時はイマイチ乗れなかったんですが二度目は無垢な気持ちで楽しむ事ができ、まるで二度目のバック・トゥ・ザ・フューチャーを味わっているかのような新たな発見と感動が目に飛び込んできました。
『トールマン』と『カリフォルニア・ドールズ』ポスター。
トールマンを上映した小さい方のシアター1映写機には絶滅の危機に瀕している35mmフィルムが。これを見るだけで体がポカポカ温まります。隣のシアター2で上映してるカリフォルニア・ドールズもフィルム上映でした。リール交換時のパンチ穴、ちょろちょろ泳ぐホコリ…ノスタルジーですな。
定員75名のシアター1。ほぼ満員に近い客入り。皆さん真剣に観賞。ホント、マナーが良く後ろの人に配慮して深く腰をかけてくれたり、これぞシアターNな空気です。
自分はド真ん中の席がベストポジションです。壁側の席が好みの方も多いんですね。
上映終了後も劇場の外で名残惜しそうに見守るお客さん。
スタッフさんと記念撮影してる方もいて、
本当にお別れなんだなぁとしみじみ。
21時15分、支配人さんとスタッフの皆さん揃ってお別れの挨拶。
やっぱ最後は映像で残しておきたいですよね~。
胸が熱くなりながらホッコリするクロージングでしたね。
「シアターN渋谷【閉館・最終日】素晴らしい映画をありがとう!」
いつも笑顔で出迎えて下さった支配人さん、
お世話になりました。
看板の明かりも消えて…。
後ろ髪を引かれる思いで外へ出ると何時の間にか雨が。
毎月少ない小遣いを握り締め(子供か!)
1時間半かけ通ったシアターN。
居心地の良い空間、ホラー映画好きには
ヨダレ物のラインナップ。
11時の開館から23時閉館まで5本ぶっ通しで
観賞した事もあります。
いっその事、椅子の下で丸まって
棲み付いてしまおうか?なんて…w
頻繁に開催されたスタッフ・出演者の
ふれあい密着型な舞台挨拶も印象深いですね。
東京で映画を観る習慣を作ってくれたシアターNさん、
長い間本当にありがとうございました!