1975年、ダリオ・アルジェントに見出され数々のイタリアンホラー映画サントラを手がけたプログレッシヴ・ロック・バンドのGOBLIN。彼らのオリジナル・アルバム『ローラー』と2ndアルバム『マークの幻想の旅』を中心に演奏したイタリア・サンレモでのライヴ。
2000年、伊・チネヴォックス社よりこのライヴ音源を収めたベスト盤「THE FANTASTIC JOURNEY OF GOBLIN」が突如CD化。
Best of Goblin/Goblin
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これまでゴブリンのライヴ音源は一切商品化されておらず臨場感溢れるダイナミックな演奏に圧倒されました。しかしお世辞にも音質が良いとは言えず、後々ビデオ撮影されたものから音声だけ抜き出したのだと分かりました。このライヴ映像は幻の存在としてファンの間で語り草になっていましたが、遠い日本の地では簡単に見られる訳もなく、半ば諦めていました。先日YouTubeを探していたらフルでアップロードされているではありませんか!
ゴブリン全盛期のステージ映像が拝めるなんて夢のようです。想像を膨らませながらヘビロテしてきたCD音源。濁声で歌うマッシモ・モランテ。昨年11月の日本公演でアグレッシヴな演奏を披露してくれたリーダーのクラウディオ・シモネッティ。そんな彼が意外と地味にシンセを弾いている姿はビックリです。
【来日公演と同じセットリストの2011年イタリア・ライヴ盤】
Live in Roma/New Goblin
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CD音源ではずっとモランテだと思っていたメンバー紹介MCが実はドラムのアゴスティーノ・マランゴロと言う衝撃。煙草を吹かしながら黙々とベースを唸らせるファビオ・ピニャテリ。サポートメンバーでアゴスティーノの実兄アントニオ・マランゴロがサックスを担当してます。
【記念すべき1stオリジナル・アルバム『ローラー』】
『ゾンビ』や『ゴブリン/グレイテスト・ヒッツ』の裏ジャケでお馴染みの写真はこのライヴの物だったのですね。写真ではステージ上のGoblin電飾が一部欠けていて長年不思議に感じていたんですが点滅していたんですな。
『ゾンビ』LPレコード盤の裏ジャケ
初のベスト盤『Gratest Hits』には別アングルからのステージ写真を採用。“NOTTE”のメイン・ヴォーカルはモランテではなく、シモネッティだったのですね。この曲のイントロでバシッ!と鳴る音は演出かと思っていましたが、映像を見ると機材からのノイズのようで、しかも頻繁に発生していて気の毒…。
【これを聴かなきゃファン失格?『マークの幻想の旅』】
マークの幻想の旅( Il Fantastico Viaggio Del Bagarozzo M.../ゴブリン(Goblin)
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『サスペリアPART2』のメインテーマを挟みながら『マークの幻想の旅』中心に展開されるお宝映像。CDではオミットされていた部分もあります。数台のカメラで撮影したマルチアングルはメンバーの表情を克明に捉えています。イタリア本国ではVHSでもリリースされた事があったのか?それともTV録画なのか非常に興味深いところであります。ゴブリンの音源を管理しているチネヴォックスがこの映像を保管しているなら一刻も早くDVD化して欲しいですね!
【セットリスト】
★オリジナル1stアルバム『ローラー』より★
1曲目:アクアマン
2曲目:スニップ・スナップ
★『サスペリア2』より★
3曲目:サスペリア2のテーマ
★オリジナル2ndアルバム『マークの幻想の旅』より★
4曲目:マークの幻想の旅
5曲目:夜
6曲目:華麗なオペラ
7曲目:ヴィリディアナの滝
8曲目:ダルジェントの息子