本日2回目の日記。

下書きのまま随分経ってるやつを書き終えたい真顔

 

最近(と言っても何か月か前のもあるけど)

配信で観た映画の備忘録。

重い作品が多いかも汗うさぎ

 

 

すばらしき世界

 

すばらしき世界

 

役所広司さんの怒りと哀しみの演技が凄すぎて胸がえぐられる。

「生きるのって、ままならないね」

それが率直な感想。

 

主人公は元犯罪者だけど、罪を犯さずとも

何かのはずみで社会のレールから外れてしまうことは、

たぶん誰にでも有り得ることだと思う。

他人事とは思えずに観てしまった。

 

 

一度脱線してしまった人が自力で社会に戻ろうとするのは難しい。

社会から疎外され、自分だけの世界で生きてるために招く孤独や無知。

それが更に他人をも巻き込んだ不幸を招く気がする。

 

この映画ではそんな主人公に手を差し伸べる人たちがたくさん現われる。

ハッキリ言って、現実はこうはいかないと思うけど、

そういう人たちとの出会いのシーンは唯一の救い。

 

それでも後味が良い映画とは思わなかったし、

“すばらしき世界”とは結局なんだったんだろう、

と、観た後しばし考えてしまった。

 

ただ、主人公が嗅いだ花の香りは

希望を表していたのだと思いたいです。

 

 

 

 

そして、バトンは渡された

 

そして、バトンは渡された

 

私にとっては泣けると言うよりも、ただただ幸せな家族の話。

内容としてはちょっぴり義母と娘のブルースっぽいかなぁ。

お父さん(田中圭)が作る料理がおいしそう!

 

この作品はまだ読んでないけど、原作の瀬尾まいこさんの小説って、

ジメっとなりそうな部分がわりとサラッとしててるから好き。

他人から見れば不幸に思えそうな事をあくまで“出来事”として描き、

優しさを与えるときに「あなたのため」って前置きしないのが良い。

結果、不幸な人が出てこない気がする。

 

 

この物語もとにかくイイ人しか出てこない。

まあ現実はこんなにイイ人ばかりなワケないじゃーん、

と、またも意地悪を吐きつつ、

人って、出会った色んな人々から育てられてるんだよなあと思った。

 

追記:石原さとみが魅力的!

 

 

ベティ・ブルー

 

ベティ・ブルー/愛と激情の日々 HDリマスター版 スペシャル・プライス [DVD]

 

観たことなかった昔の名画。思い立って観てみた。

最初から濃厚なラブシーンでちょっとドギマギ。

 

内容は…身も蓋もない感じで言うと情緒不安定な女性と優男の共依存ラブストーリー。

でもずっと余韻が残って、不思議な魅力を放った映画。

主人公の二人がとっても美しい。。。

 

絵的に素敵なところはたくさんあるけど、

ベティの黒髪と白い肌、キャンディみたいな唇。

そして真っ赤なドレスを纏った姿はコケティッシュで本当にキュート!

 

 

他にもペンキの色、情緒を表す照明、黄色い車、白い猫、、

使われる色が印象的で心をくすぐる。

 

そして主人公の二人が向かい合ってピアノを弾くシーン。

ゾルグの旋律に乗せて「トン、トトトトトン」と音を鳴らすベティ。

 

すこし遠慮がちにも思えるその音とその姿を見て、

本当はベティだって穏やかにゾルグと過ごしたかっただけなんじゃないか、って思った。

ゾルグの優しいピアノは、不器用なベティを受け止めようとしているみたい。

ただ絵が美しいだけじゃなく、

二人の世界がよく表れてるシーンな気がする。


とはいえ純愛っちゃ純愛なのかもしれないけど、

ベティはどんどん狂っていくし、

さすがにこんな破滅的な恋愛をしたいとは思わない。

 

でもラストシーンがなんだか優しくて、

悲しい話ではないのかもしれない、とさえ思った。

共感できるかどうかはさておき、魅力的な作品だった。