鳳凰 205 E / 中 江西鳳凰光学器械(1997年)
 
 
【基本情報】
ピント合わせ:連動レンジファインダー
レンズ:Phenix 50mm F2.8 / 中 江西鳳凰光学器械
レンズマウント:-(固定)
シャッター:レンズシャッター
シャッター速度:1~1/300秒、B
絞り:2.8~22
シャッターチャージとフィルム巻き上げ:同時
シャッターチャージと速度設定:速度設定後にチャージ
二重露光防止:フィルムを巻かないとシャッターが切れない
フィルム:35mmフィルム使用
重さ:668.0g
カウンター:加算式(自動リセット)
 
【フィルム装填】
・フィルム巻き戻しノブを引き上げ裏蓋を開ける(カウンターがリセットされる)。
・フィルムをセットし巻き戻しノブを下げ固定する。
・フィルム先端をスリットに差し込み、穴をスプロケットに合わせフィルムを巻く。

・フィルムがちゃんと巻かれていることを確認し裏蓋を閉める。
・カウンターが「1」になるまでフィルムを巻き空シャッターを切る。
 
【撮影】
・底面の電池Boxに電池(LR44を2個重ね)をマイナスを外向きに入れる。
※SR44(1.55V)でも代用できるが、LR44(1.5V)と電圧が違うので多少露出計の表示がズレるかも?(未確認)。
・レンズ下のノブでASA(=ISO)感度を合わせる。

・シャッターボタンを半押し、ファインダー右に表示される露出計ランプが緑になるように絞りとシャッター速度を調整する。
※露出計ランプ:緑が適、赤が不適
・フィルムを巻く(同時にシャッターチャージされる)。

・ピントリングを回してレンジファインダーの二重像を合わせる。

・構図を決めシャッターを切る。
 
【フィルム取り出し】
・リリースボタンを押しながらノブを回してフィルムを巻き戻す。
・巻き戻しノブを引き上げ裏蓋を開ける。
・フィルムを取り出す。
・巻き戻しノブを戻し、裏蓋を閉じる。
 
【多重露出】
・レンズ左のレバーでフィルムを巻かずにシャッターチャージし撮影すると多重露出が出来る(らしいけどやったことがない)。
 
 
【海鴎Seagullと鳳凰Phenixと205カメラ】
1958年に上海で上海照相機廠が設立され、その第二工場等が江西省に移転し江西光学器械総工場となります。
江西光学器械は1996年に江西鳳凰光学器械(Phenix)に社名変更しました。
また上海照相機廠の方は1997年に上海海鷗照相機(Seagull)に社名変更しました。
205カメラは1965年頃に上海205として発売され、後に地名ブランドが禁止となり海鴎205に改名、さらに1983年に鳳凰205に改名されました。
と、いうことらしいですが間違っているかもしれません。
 
【メモ】
ついに中国!
簡体字の「凤凰」が良い感じす。

漢字というのは中国人と日本人しか分からない独特のロマンがあり、これを見ると日本ももっと漢字名のカメラが有ったら良かったのにと残念に思います。
ファインダーはパララックス(視差)補正付のブライトフーレームで見やすいです。
パッと見いかにもレンズ交換できそうですが出来ません。

ピントリングはレンズの根元にあり最初は間違って手前の絞りやシャッター速度リングを回しそうになりますが慣れれば問題ありません。
205シリーズは大ヒット製品らしく大衆機として膨大な数が作られたようです。
露出計も付いていて便利です。
手持ちのカメラは露出計が少しズレているようでISO100フィルムでASA25設定が大体良さそうです。

全体的な操作感は良く気楽にサクサク撮れるカメラで値段も安価なので、レンジファインダー、レンズシャッターの入門機としても良いかと思います。
 
【撮ってみた】
FUJI COLOR 記録用カラーフィルム ISO100
 
 
 
【その他のカメラ】