僕と同じように絵を描く仲間の言葉だった。
「火、風、水、なんかは表現しにくい。」
確かにそうだと思う。
それぞれの表現方法があるが、
雨をどう見せるか、
光をどう見せるか、
自然物をどう表現するかはその人それぞれだ。
蝋燭に関しては、
絵の具の研究で有名な
高島野十郎さんがいるから、
自分の表現を探した。
昔は、そうですね、子供のころは、
画用紙一杯にのびのび描くことが、
よい子供の絵とされ、
僕は、
そういう表現を取っていた。
目いっぱいに対象物があふれるような、見切れるくらいの。
でも、
辞めた。
対象物、描きたいものだけを描けたら終わり、とした。
だから、背景は存在しない。
初めての一葉は絵葉書にして、
大切な人に贈った。

蝋燭を嫌う人もいるが、
人類が初めて同時共通的に名前を付けた色が「赤」だと言われている。
また、
太陽も、同時多発的に「神」や「畏怖」の対象とされた。
因みに
エジプトで、
偶発的に生じた炎で出来たガラスが
人類初の人工宝石となった。
炎にはあふれんばかりの逸話がある。
人類のために神から炎を奪ったプロメテウス。
永遠の罪に罰せられ、
僕たちは今も灯りという恩恵を受けている。
あなたが指環をしているなら、
それは炎から産まれたものだ。
こんな美しいものを僕は、
10年くらい描いている。
もう忘れてしまった。
19番。
この頃から個性が出ていると思う。

5,000葉を超してから、番号も振ってもいない。
ただ、個展のために、
気合を入れた数葉が新作となる。
3085番。

暴れだす。
あとは原画を観て欲しいと思う。
きっとあなたが思う以上に
心を籠めて描いているから。







