夢想家 614。 | ネズラー通信編集部のブログ

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夢想家 614 ky ネズラー通信(C) 山本京嗣 作品

シャーペンB。



通学路が竹藪の横だった。

雨の日は、
傘をささなくてもいいくらい、
私の頭を覆い、

暑い夏は、
とても涼しく、
日陰になり、

真冬は
冷たい風も、
竹藪が守ってくれた。


その竹藪には
うずらの家族が住んでいた。


ある日、
竹藪の端っこに、
うずらの卵=うずらたまご、
だけ、
一つ、転がっていた。


ヘビが持ってきたのだろうか?
母親が落としてしまったのだろうか?

よくわからなかったが、
何故か
私はほっとけなかった。


家に帰って、
温める。


『ごはん食べなさい。』

私を呼ぶ母の声。

『あとで。』

『どうして?』


夢想家 614-1 ky ネズラー通信(C)


『卵を温めているの!』



私は必死に
自分のお腹で
卵を温めていた。




(こんな出だしはどうだろう?)












https://stat.ameba.jp/user_images/20200516/16/nezuler/89/6a/j/o0400107314759621682.jpg
雨蛙、ONE TEAM。
【上】色鉛筆など。
【下】顔彩。

ネズラー通信編集部(C)
ky


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