シャーペンB。
通学路が竹藪の横だった。
雨の日は、
傘をささなくてもいいくらい、
私の頭を覆い、
暑い夏は、
とても涼しく、
日陰になり、
真冬は
冷たい風も、
竹藪が守ってくれた。
その竹藪には
うずらの家族が住んでいた。
ある日、
竹藪の端っこに、
うずらの卵=うずらたまご、
だけ、
一つ、転がっていた。
ヘビが持ってきたのだろうか?
母親が落としてしまったのだろうか?
よくわからなかったが、
何故か
私はほっとけなかった。
家に帰って、
温める。
『ごはん食べなさい。』
私を呼ぶ母の声。
『あとで。』
『どうして?』
『卵を温めているの!』
私は必死に
自分のお腹で
卵を温めていた。
(こんな出だしはどうだろう?)
雨蛙、ONE TEAM。
【上】色鉛筆など。
【下】顔彩。
ネズラー通信編集部(C)
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