今更なのだが、売り手としてポケモンカードのうまみが消えたと実感中。
私がポケモンカードを問屋に卸してもらえるようになった当初、ポケモンカードは全然儲からない商材だった。
一応、提案型(※)の商材だったのだが、もっと大量に在庫を持って安売りをしている出品者に全然歯が立たなかったのだ。
※提案型:卸先から「この商品、○○個どうですか」と案内をされないと注文できない商品。主にレア商品でそういう取引形態になる。
なので薄利か、場合によっては赤字でさばいてたのね。
ところが昨年ぐらいからポケモンカードの新品の値段もぐわーっと上がってきましてな。
ピークでは4000円ちょいで仕入れられるBOXの新品相場が15000円ぐらいにまで上がったり、かなり加熱していた。
中にはカートン単位で一括で購入する人もいて、私も相当潤ったのだ。
だが直近半年ぐらいはだいぶ落ち着いて、そこそこ普通の商材になってきた感じがする。
新弾はまだちょっと利益が取れるが、再販になるとそろそろ厳しい商品も出始めて、私もやや赤字を切りながら売っているものもある。
理由で一番大きいのは生産数が増えたことと、価格が落ち着くことにより投機的な利用者が減るスパイラルにうまく乗れ、投機対象から外れつつあることが大きいと思う。
そんなわけで、今もポケカの提案を受けるのだが、利益が取れない商品については断るような場合も出てきた。
一般ユーザーにとっては良いことだろうが、あの加熱していた頃に「買えない!」とかで小売を叩いていた人たちは、まだポケモンカードをやっているんだろうか?
あの頃の希少感や買えないことへの飢餓感が、ポケモンカードをさらに加熱させていたんじゃないかと思う。
メーカーはどうするのが正解なのか、生産の具合が難しいよな、トレーディングカードって。