「 静かに噛み付く 」
明日は8月12日か…
何気なく口にしたが、なぜか妙に気になった。
数字には、不思議な力がある。
そんなことを考えながら歩いていると
「ちょっと噛み付いてみますか?」
と聞こえてきた。
思わず振り返る。
なんとも物騒な言葉だ。
けれど、何かに挑むときには、
少しくらい強気な気持ちも必要なのかもしれない。
牙をむく。
食らいつく。
最後まで諦めない。
そんな言葉が、頭の中をぐるぐると駆け巡る。
ただの一日なのか。
それとも、何かを感じ取れる一日なのか。
カレンダーの数字を眺めながら、
そんなことを考えていた…薄暗い舞台に集う道化達。
その中心で私の、視界に映るのは一人の、女の子。
無邪気な笑顔を浮かべながら、
どんどん進め、とばかりに軽やかに舞う姿は、
この輪舞を一変させる力を秘めていた。
イカした動き、と大胆な選択が交差し、
新時代の、流れが生まれていく。
誰もが主役になり得るこの舞台で、
笑う者とため息をつく者が絶えず入れ替わる。
それでも不思議と、どこか嬉しいと感じてしまうのは、
この予測不能な展開こそが魅力だからだろう。
回り続ける輪の中で次に輝くのは誰か。
道化達の舞は、まだ終わらない。