ついに最終目的地

ラスベガスに向けて飛び立った。



約3時間程のフライトだったが

到着するのは20時なのに

ちょうど日が落ちる頃だった。



窓側の席だったので

外をずっと眺めていた。



「なーんもねーなー」




日本では見たことのない殺伐とした


茶色い荒野がただただ眼下に広がっている。


しかし初めて見る光景で飽きなかった。



到着予定のアナウンスが流れると


突如平野に街が見えてきた。




ほとんど落ちそうな夕日をバックに


密集した建物が一筋に並んでいる。

遠目からでもそこがラスベガスだとわかる。



そしてその街を取り囲むかの様に

商業施設があり、その手前側には

凄い数の一軒家が格子状に並んでいる。



ラスベガスはカジノのホテル群だけではなく



直径数十キロにわたり様々な建物が密集しているのである。



日本では見たことのない風景。



飛行機の窓から顔を離すことができなかった。



無事空港に着いて


バスでホテルまで向かった。



ピラミッドの形をした


「ルクソール」というホテル。

(ラスベガスのホテルではそんなに高級ではない)



荷物を部屋に置いて

前乗りしているS森さん達と合流した。



「ウェルカム・ラスベガス!

無事に着いて良かった!!」



仲の良いT原さんも前乗りしていたので

なんだかほっとしてしまった。



計算してみたら


家を出発してから

ラスベガスに到着するまで

正味20時間以上が経過していた。



ルクソールというホテルは

ラスベガスのメインストリートから

1番南の端にある。



外まで出て食事しに行くのはしんどいので

ホテル内のメキシコ料理屋に入った。



正直、皆さん相当疲れていたので

食事が終わってすぐに各部屋に引き上げた。



ツインの部屋でもう1人は地方の

オーナーの人と同室だったが


シャワーを浴びてベッドに横たわると


すぐさま睡魔に襲われてしまった。




「うーー、割とよく寝たかもー」



パッと目が覚め、時計をみてみると


4時間しか経過していなかった。。


もちろん外ば真っ暗だ。



完全に目が覚めてしまった!



隣のベッドで寝ているT谷さんは

軽くいびきをかいて熟睡している。



「うーーん、これは。。」

コレハイクシカナイッショ



ほぼ全てのカジノは24時間営業である。



空港で両替した1000ドルのうち

100ドル札3枚だけ持って部屋を出た。



寝る前には気づかなかったが


部屋を出たとたん香料の匂いが鼻をつく。


イヤな匂いではないのだが


薄い香水の様な甘い匂いがホテル中漂っている。



朝の4時にカジノに行って様子をみる。



とても広いワンフロアでなんとなく歩いていると

部屋に戻る方向を見失いそうだ。



こんな時間にカジノにいる人はほぼいない。



ひと通り徘徊してみたが、私1人だし

キャッシュゲームが盛り上がる時間ではない。



しょーがねぇ、、

スロットでもやるか!




ネット動画で少しは見たが


スロットに関しては、もの凄い数があるし


様々な種類がある。



「7」とか「bar」が揃えば大当たりーー!

という昔ながらのドラム式機種もあれば


どデカい全面液晶のよくわからないものもある。



掛け金は「1セント」から

ハイレートコーナーになれば「10ドル」

の台まで様々だ。



気をつけなければならないのは


その最低掛け金のベット数だ。

「40」「80」「100」「500」

というナゾのボタンがあり


極端な例で「1ドル」と書いてある台に座って

「500」というボタンを押せば

たった一回転で「500ドル」(8万円!)


という事になる!

(もちろん500ドル入れていないと回らないが)


なにも揃わなければそれで終了、、

そんなレートで回す人なんてもちろんいない



「7」「bar」の台はわかりやすいが


液晶の台はゲーム性が全く理解できない。


5つの列で特殊なマークが3つ出れば

ボーナスゲーム


ジャックポットに入れば

数千円〜数万円をゲットできる



掛け金が多ければ

当たった時のバックが大きい。



中には全カジノにある台の掛け金を

ひたすらキャリーオーバーし続ける

共通の台があり



「当たれば十数おくえーん」



というのもある。



正直、そんな台には興味ないので



とりあえず液晶の「7」がたくさん揃えば

良いかもね!

みたいな台に座った。



掛け金は「1セント」

ミニマムベットが「40」なので

1回転40セント。


日本のスロット1回転と同じ位のレートだ。


100ドル札を1枚入れてプレイする。



スタートボタンを押して見守る。


「ピロン🎵スコッ スコッ スコッ」






ーー約1時間後ーー












やっぱり負けたじゃねーかーー💢



少しハラハラはしたものの

結局200ドルを溶かしてしまった。。



ムキーーー!!!



6時頃になったので

チラホラ人の気配を感じる様になってきた。



「あーまた眠たくなってきたなー」



その日は朝8時集合だったので



意気消沈して部屋に帰ってまた

1時間ほど仮眠する事にした。




続く