続き



もし


万が一



桃が詐欺師集団のひとりで

なかったのなら



「とんでもなく失礼な事を言ってしまった」

という自責の自分と



「イヤイヤ、ぜってー怪しいし

そんなウマイハナシがあるわけねーだろ?」

という自分が交錯していた。



赤の他人に見せる事ができないくらいの

個人情報でも確認してみるか??




「私なら身分を証明するものを

見せる事ができる」



と言って



私の免許証の写真を送った。

(免許番号、住所は黒塗りにして)



そうしたら桃は



「わかりました。

では私のパスポートの写真を

家に帰ったら送ります。」



といい



夜になって本当に送ってきた。



むむぅ。。



その写真には以前に送ってきた

同じ女性の顔と



個人情報がほぼ記されている

台湾国籍のパスポート写真が送られてきた。



歳も言っていた生年月日と一致する。



しかし



「台湾で生まれた日本人の女の子」



という意味では偽りがある。



その事に関しては深掘りしなかったが



約束を守る桃に対して

信頼度が上がってしまった。



「私は以前に話しましたが

離婚した妻に3度裏切られました。

なので特に他人をたやすく信用できません。

ましてやお金の話になれば

疑うのが当然だと思います。」



「そうですね。

なぜ私が自分の資金を増やそうと思ったか。

それは以前に私の恋人が私を裏切り、

私の貯蓄を持ち出し、そして

他の女性と関係を持ったいたからです。」



「それは辛い経験だ。

桃さんは結婚経験やお子さんはいないの?」



「私は以前の恋人に裏切られた。

なので今まで結婚はした事がありません。」



「Instagramで桃さんみたいな美人が

DMを送れば、寄って来る人はたくさん

いるのでは?」



「私はまだ日本に来てすぐです。

なのでバイクに乗っている友人が欲しいと

思ってメッセージを色々送りました。

でも彼らは時には乱暴で

ある時はセックスを探していました。」




なるほど。。



「ではしばらくの間、仮想通貨の

話題を出さないで欲しい。

桃さんを本当に信用できるかは

もう少し時間をかける必要がある。」



「わかりました。

仮想通貨にはあなたが準備できる時に

教えて下さい。」




桃の話を100%信じた訳ではないが

私の中ではかなり信用が上がってしまった。



その後数日間は当たり障りのない

話しをしていたが、




4日くらい経った頃




「あなたは仮想通貨で資金が増えたら

何をしたいですか?」


「あなたは今どれくらいの資金を持っていますか?」



コイツ、オレノハナシキイテタノカ??



しかし平静を装い



「今は600USDTくらいかな?」



「それではその資金をいくらにしたいですか?」



「とりあえずは1000USDTかな。」



「わかりました。一緒に頑張りましょう。」



だからさぁ。。。




ここで私のセーフティネットが

レベルを上げた。



「普通2、3週間くらいは様子見るだろ。。」



さらにその翌日



「あなたは資金を1000USDTにしましたか?」



「いや、600USDTのままだけど。」



私はトレードでどれくらいの資金にしたいか

聞いているのだと思っていたから



「あなたは1000USDTにするって

言ったじゃないですか?




ハイ、終了ーーー!!!




桃の信用残高がゼロになった。




やっぱりコイツ何か企んでいるな。。。



中国語から日本語に変換する時



「言ったじゃないですか?」


とは変換できないだろう!?

(しらんけど)



カタコトの日本語を装って

実は別人が操作しているのでは?



桃は確かに美人だ。



プライベートの自撮り写真を送れば

下心のある輩なら一発だ。



「もう終わりにしーよっと!」



訳の分からないアプリに10万円を

入れてしまい、5万円位なんだかんだ

(私が後にトレードをしてしまい)

減ってしまったが



残高全てを私の口座に返金させて



桃との関係をフェードアウトさせた。




もちろん100%桃が

詐欺師ではない保証はないが


極めて黒だと思う。



インスタのアカウントは存在するし

実際他のユーザーが被害に遭ったら

黙っていないだろう。



だけどこれで良いいのだ。



世の中にラクして儲ける話しなんてない。



仮想通貨もFXも


勝てる人はほんの僅かで


9割以上の人が負けるのだ。



FXにどっぷりハマった当時


色々な投資に関する書物を読み漁った。


一冊5000円以上する本も読んだ。


しかし私は大負けして撤退した。


もちろん勝つ時もあるのだが、


勝薄 負大なのだ。


実際勝てる人は逆なのだ。






神様が


「こんな事で金稼ぎしてはイケナイヨ。」



という暗示なのだ。

(私は無宗教ッス!)



汗をかき、人と触れ合い、

地道に努力してからこそ

私の道が開けるのだ!



私の親類達に投資で稼いでいる人はいない。



博打の才能がない家系なのだろうか?




半世紀以上前、当時一つ数十円で豆腐を売って

地道に努力し、戦後5人の子供を育て上げた

祖父母の事を思い出した。




そうだよな!



じーちゃん、ばーちゃん!



これが俺達のDNAなんだよな!



別に大した教えはなかったけど



特別金持ちになる必要なんてない。



私は事業主で、従業員を命をかけて

守る使命がある!



明日からまた地道に頑張るか!!!


と思った矢先




週末C子から



「バイクの免許入校しちゃったw」



と聞かされて



ドキリ!!




としたのだった、、、、、